リスボンに戻りましたんで、今までの事を整理します
2009年 09月 12日
ゴルムの件では本当にみなさま暖かいお言葉を下さってありがとうございました。
立ち直るにはまだまだ時間が掛かりそうですが、何とか乗り越えていけることでしょう。
日本からゴルム似の縫いぐるみを買って慰みになるかと一緒に寝てみたら、朝、その縫いぐるみは床にふっとばされていました。
そんなもんなんですね。
というわけで、私と息子は昨日の夜にリスボンへ戻ってまいりました。
6月の半ばにシカゴへ行ってから、何だかんだで今年は約3ヶ月もこの家を空けていたことになります。
長い夏だった・・・・
手短にですが、写真をアップしながらこの3ヶ月を振り返らせて頂きます。
6月の中旬:
来年から移住することになるシカゴへ下見に。
ちょうどブルースフェスティバルの時期でシカゴもかなり盛り上がっている様子でした。
旦那の大学のある市の南部、そして多分暮らすことになる北部などをじっくり見て周りましたが、空気が何気に北海道を彷彿とさせるものがあり、冬の寒さも北海道に暮らした経験のある私ならばまあなんとか乗り越えられるかもしれんな、という自信も極微量でありますが沸きました。
大学からそう離れていない場所にあるオバマん家も見に行くと、その前を通過していったチャリのアフリカ系のおっちゃんが見張りの警察官に「今週末は大統領帰ってくんのかい?」と問いただし、「今週末はワシントンだよ」という答えに「ちぇーっ、なんだあ~」と片手を上げてその場を去っていきました。
オバマ、地域に根付いてます。
旦那には便利なんで別に南部に暮らしてもかまわないと最初は思っていたんですが、ま、周辺からのいろいろな助言などあり、結果北部にアパートを探すことになりそうです。
しかしなあ・・・アメリカにだけは暮らさないと思っていたんですが・・・・人生ほんとに先が読めません。
6月の下旬:
日本へ到着した私は東京などでの用事を済まし、その後すぐに漫画家のお友達三宅乱丈さんと東北4日間の秘湯主材旅行へ。
三宅さんの車を交互に運転しながら函館からフェリーに乗ってまず青森の青荷温泉へ。
ランプしかない宿で4回ほど温泉に出たり入ったりしているうちに何気に湯あたりの気配が・・・
でもあまりのその宿の赴きの素晴らしさと周囲の環境の良さに打ちのめされて結局合計で7回くらいは湯に入ったでしょうか。
夜は津軽三味線も聴けました。
その後向かった先は秋田県の後生掛温泉とその周辺。
まずはどうしても訪れたかった「大湯」というひっそりとした湯治場へ。
オンドル小屋にも寝そべらせてもらい、しばし夕べの湯あたり感を癒しました。湯治にいらしている方達はみな物静かにじっと寝そべっていらっしゃいます。全然健康体な自分達がそこにいるのはとても罰当たりな気分になり、早めに退散。
その後は「馬で来て下駄で帰る後生掛」という云われの後生掛温泉へ。周辺に煙が立ち込め、硫黄臭が漂う地球離れした八幡平のその光景に写真をバチバチ撮りまくりの乱丈。
名物箱蒸し風呂など4種類ほどのお湯に使っているうちにいよいよ体が軟体動物化。温泉取材は気合と体力が欠けたら話になりません・・・・
翌日は乳頭温泉郷へ。
以前テレビで取材に来たことのある「鶴の湯」へ寄ってみると、観光客がどっさりで全然秘湯の神秘さがありません。前は真冬だったんでそんなこともなかったのかな、なんて思いながら最終目的地である「黒湯」へ。
つげ義春さんの漫画で読んでから絶対に行きたかった黒湯。
駐車場を下りてから徒歩で細い坂を下りると、ありました・・・・つげさんの漫画にも出ていた茅葺きの家屋・・・
宿舎は改装されてきれいなものになってましたが、気温は30度以上もあり、部屋の中もものすごい暑さ。
だけど風呂には入らねばということで風呂に入り、ビールを煽り飲み、夕食で一人旅で東京から来ているという男性と秘湯大好き話で盛り上がり・・・
その後また風呂へ。
混浴に思い切って入ってきたという横浜から一人できていたお上品な主婦の奥様と一緒になり、「主人に入ってみればいいじゃないかと言われて実行したけど、狭いところに男性ぎっしりで、しかも全員目を反らしてるところが不自然で、逆に恥ずかしかったわよ!」と興奮気味。まっくらな周辺の山を眺めながらしばし3人で談話。
思っていた通りの温泉で黒湯は是非もう一度行ってみたいと思わせられる場所でした。
それから・・・・
7月中旬:
伊豆、伊東温泉にて芸者体験取材。
これは、まあ、後に漫画になったところでその成果を確かめていただくということにして・・・
一言。
大変でした。
暑い中に黒い着物姿。鬘。しかも即席で覚えた都都逸と踊りを披露せねばならんという・・・ほんとにもう、なんていうか、思い出すと頭が弾け飛んでしまいそうなくらい強烈な体験でございました。
自分にとってこの世で最も似合わないのが日本髪の鬘と着物姿だということも痛感しました。
鬘を取って鏡を見た瞬間、そこにマイケル・ジャクソンの霊が映っているのかと思ってしまいました。
でもお土産に買って帰ったかますの干物は絶品でした。
そして8月初日:
沖縄・・・本島北部の本部町のひっそりとした田舎にある古民家を借りてシカゴから来た旦那と一ヶ月の滞在・・・・もちろんたっぷりの仕事も抱えて。ゴルムが亡くなった知らせを受けた直後なので意気消沈して出かけたにも関わらず、いろいろと盛りだくさんで激しい一ヶ月の滞在となりました。
・・・なんだか長くなりそうなのでひとまずここで区切ります。
(時差ぼけで眠くて死にそうなんで・・・すみませんです!)
立ち直るにはまだまだ時間が掛かりそうですが、何とか乗り越えていけることでしょう。
日本からゴルム似の縫いぐるみを買って慰みになるかと一緒に寝てみたら、朝、その縫いぐるみは床にふっとばされていました。
そんなもんなんですね。
というわけで、私と息子は昨日の夜にリスボンへ戻ってまいりました。
6月の半ばにシカゴへ行ってから、何だかんだで今年は約3ヶ月もこの家を空けていたことになります。
長い夏だった・・・・
手短にですが、写真をアップしながらこの3ヶ月を振り返らせて頂きます。
6月の中旬:
来年から移住することになるシカゴへ下見に。
ちょうどブルースフェスティバルの時期でシカゴもかなり盛り上がっている様子でした。
旦那の大学のある市の南部、そして多分暮らすことになる北部などをじっくり見て周りましたが、空気が何気に北海道を彷彿とさせるものがあり、冬の寒さも北海道に暮らした経験のある私ならばまあなんとか乗り越えられるかもしれんな、という自信も極微量でありますが沸きました。
大学からそう離れていない場所にあるオバマん家も見に行くと、その前を通過していったチャリのアフリカ系のおっちゃんが見張りの警察官に「今週末は大統領帰ってくんのかい?」と問いただし、「今週末はワシントンだよ」という答えに「ちぇーっ、なんだあ~」と片手を上げてその場を去っていきました。
オバマ、地域に根付いてます。
旦那には便利なんで別に南部に暮らしてもかまわないと最初は思っていたんですが、ま、周辺からのいろいろな助言などあり、結果北部にアパートを探すことになりそうです。
しかしなあ・・・アメリカにだけは暮らさないと思っていたんですが・・・・人生ほんとに先が読めません。
6月の下旬:
日本へ到着した私は東京などでの用事を済まし、その後すぐに漫画家のお友達三宅乱丈さんと東北4日間の秘湯主材旅行へ。
三宅さんの車を交互に運転しながら函館からフェリーに乗ってまず青森の青荷温泉へ。
ランプしかない宿で4回ほど温泉に出たり入ったりしているうちに何気に湯あたりの気配が・・・
でもあまりのその宿の赴きの素晴らしさと周囲の環境の良さに打ちのめされて結局合計で7回くらいは湯に入ったでしょうか。
夜は津軽三味線も聴けました。
その後向かった先は秋田県の後生掛温泉とその周辺。
まずはどうしても訪れたかった「大湯」というひっそりとした湯治場へ。
オンドル小屋にも寝そべらせてもらい、しばし夕べの湯あたり感を癒しました。湯治にいらしている方達はみな物静かにじっと寝そべっていらっしゃいます。全然健康体な自分達がそこにいるのはとても罰当たりな気分になり、早めに退散。
その後は「馬で来て下駄で帰る後生掛」という云われの後生掛温泉へ。周辺に煙が立ち込め、硫黄臭が漂う地球離れした八幡平のその光景に写真をバチバチ撮りまくりの乱丈。
名物箱蒸し風呂など4種類ほどのお湯に使っているうちにいよいよ体が軟体動物化。温泉取材は気合と体力が欠けたら話になりません・・・・
翌日は乳頭温泉郷へ。
以前テレビで取材に来たことのある「鶴の湯」へ寄ってみると、観光客がどっさりで全然秘湯の神秘さがありません。前は真冬だったんでそんなこともなかったのかな、なんて思いながら最終目的地である「黒湯」へ。
つげ義春さんの漫画で読んでから絶対に行きたかった黒湯。
駐車場を下りてから徒歩で細い坂を下りると、ありました・・・・つげさんの漫画にも出ていた茅葺きの家屋・・・
宿舎は改装されてきれいなものになってましたが、気温は30度以上もあり、部屋の中もものすごい暑さ。
だけど風呂には入らねばということで風呂に入り、ビールを煽り飲み、夕食で一人旅で東京から来ているという男性と秘湯大好き話で盛り上がり・・・
その後また風呂へ。
混浴に思い切って入ってきたという横浜から一人できていたお上品な主婦の奥様と一緒になり、「主人に入ってみればいいじゃないかと言われて実行したけど、狭いところに男性ぎっしりで、しかも全員目を反らしてるところが不自然で、逆に恥ずかしかったわよ!」と興奮気味。まっくらな周辺の山を眺めながらしばし3人で談話。
思っていた通りの温泉で黒湯は是非もう一度行ってみたいと思わせられる場所でした。
それから・・・・
7月中旬:
伊豆、伊東温泉にて芸者体験取材。
これは、まあ、後に漫画になったところでその成果を確かめていただくということにして・・・
一言。
大変でした。
暑い中に黒い着物姿。鬘。しかも即席で覚えた都都逸と踊りを披露せねばならんという・・・ほんとにもう、なんていうか、思い出すと頭が弾け飛んでしまいそうなくらい強烈な体験でございました。
自分にとってこの世で最も似合わないのが日本髪の鬘と着物姿だということも痛感しました。
鬘を取って鏡を見た瞬間、そこにマイケル・ジャクソンの霊が映っているのかと思ってしまいました。
でもお土産に買って帰ったかますの干物は絶品でした。
そして8月初日:
沖縄・・・本島北部の本部町のひっそりとした田舎にある古民家を借りてシカゴから来た旦那と一ヶ月の滞在・・・・もちろんたっぷりの仕事も抱えて。ゴルムが亡くなった知らせを受けた直後なので意気消沈して出かけたにも関わらず、いろいろと盛りだくさんで激しい一ヶ月の滞在となりました。
・・・なんだか長くなりそうなのでひとまずここで区切ります。
(時差ぼけで眠くて死にそうなんで・・・すみませんです!)
by dersuebeppi
| 2009-09-12 03:14