約30年ぶりのパリ
2009年 04月 09日
約30年ぶりって・・・私っていったい何歳なのかしら。ふふふ。
まあ隠すことでも無いんですが、14歳だった中学二年生、母親に軽いノリで勧められて実行した冬休みのヨーロッパ一人旅での出発点と終わりがパリだったんですね。
その時にたっくさん経験したいろんな複雑な思い出のお陰でなかなか「パリにまた行きたいな☆」という思いがなかなか募らず。というか、もうあの街には行くこともなかろう、とさえ思っていたんですが・・・・
でもパリ近郊のサンジェルマン界隈に暮らすお友達のまり子さんやその素敵な家族にも久々に会いたいし。フランス文化シンパの旦那にはシカゴから電話で「行って来たほうがいいよ、美術館だけでも見直しておいで」と執拗に迫られるし。
ってことで重たい腰を上げた私とデルス。
結論は14歳で味わった苦くてしょっぱいパリとは全然違いました。
パリへの見解更新。
ルーブルではモナリザもミロのヴィーナスも無視で古代ローマセクションだけに焦点を絞って満喫。
本屋では他のどの国よりも豊富に古代ローマ関係の文献がそろっていて興奮して財布と相談せずに調達しまくり。
オペラ座界隈で食べたしょぼい飯屋のから揚げ弁当美味かった・・・
リスボンのお友達に頼まれていたマカロンをどっさり購入して帰ってきたわけですが、行ってよかったです。ええ。凝縮した文化の濃さや華やかさ、そして歴史的建造物の完成度の高さなどリスボンではなかなかお見受けしなものですからね。たまにはああいう土地の空気に触れるのも良いものです。
それとまり子さん家のご主人Jeffが作る特性タレの焼肉も激ウマでした。
ちなみに私がお友達のまり子さんとパリへ行った日曜日はパリマラソンの日でした。
シャンゼリゼ通りは4万人近い参加者の残したきちゃないゴミが散乱。
そんなゴミからまだまだつかえそうな衣類を見つけてお持ち帰る人。
大都市なんだなあ~としみじみ思う一シーンでした。
ところでパリ行ってる間にイタリアで大地震があって驚きました。
まあうちの旦那の実家がある北部のVeneto州からははるかに離れた山岳地帯なんでその辺の心配はなかったんですが、あの山脈地帯では10年くらい前にもAssisiで大地震があったんでショック。
新聞読んでみたらイタリアの40パーセントが地震警戒地域なんだそうですよ。
「だからイタリアも日本やアメリカのカリフォルニア並に地震対策をすべきだ」って事をテレビで煩く言ってますけどね・・・・あんな古い建造物の集中してるイタリア、日本と違って建て直しなんて全く容易ではないので簡単に耐震構造に作り変えるなんてことはできないでしょう。
本当にお気の毒なことです。
ちなみにうちの旦那が一年ほど日本に滞在していた頃、北海道で確か釧路沖地震だったかなんだかけっこう大きめな揺れを明け方に経験したことがあるのですが、その時は寝ている私を笑顔で「マリ、ねえ、この揺れってもしかして地震!?これが地震なの??」と起こし、その後イタリアの実家に「凄い!地震を経験したよ!!イカダに乗ってるみたいなかんじで凄かったよ」と興奮して報告してました。
日本は自然災害に対して諦めの免疫ってのが付いてるけど、イタリアはねえ・・・・
なるべくならもう何も起こらないで欲しいところです。
by dersuebeppi
| 2009-04-09 17:54