旦那の見解
2009年 01月 16日
息子に風邪うつされました。
まずは喉を暖めればいいはずだと思い、使い捨てカイロを日本手ぬぐいに貼り付けてそれを巻いて寝てみましたが、息苦しくなって何度も目が覚めてしまいました。
もうこれは不可抗力です。喉が痛くなった時点ではやる気満々だったのですが、今ではもうウィルスと戦う気力も失せてきました。
ただ来週締め切りが二つあるので、仕事をこのコンディションでしなければならんと思うと、それが辛いです。
ところで
さっきネットで見て知ったのですが、某国家擬人化漫画のアニメ放映が中止になったそうですね。
政治的背景が関わる国家の歴史や宗教ってのが、たとえどんなに深入りしない範囲であっても面白おかしいライトな表現で媒体されるってのは、きっと日本という国以外では通用し辛い可能性もある、ということを実感させられた一件ですが。
私はこの漫画を良く知らないのですが、ちょっと海外のネットで調べてみたら、漫画好き系のイタリア人たちの中には当然自分達の国のイメージを勝手に作り上げられてることに憤りを感じてる人もいれば(特にイタリアが弱弱しく泣き虫だという点)、「でも読んでみたい」と何気に好意的な人もいます。
歴史オタクで戦争モノに詳しい旦那に「昨今の日本にはこういう漫画があるのだけど」と促してみたらふーんと軽く受け流し、
「でも例えばうちの親戚でパルチザンで殺された人もいる。そういう家族をもつイタリア人は沢山いる。もっといろいろ調べたほうがいい。読み手がこれはフィクションなんだと思ってライトに読む程度ならいいけど、そうじゃなくて、それで世界の歴史や国家間の関係が把握できたと思い込んでしまうのなら問題だと思う」とのこと。
私もイタリア人という人種と接していると、たしかにあそこで表現されているあまりにもステレオタイプなイタリアには疑問を感じたりもするのですが、そこまで深入りする必要もないのかとも思います。結局は漫画という世界の中での作り話ですからね。
でも確かにこういった内容はデリケートに扱わないといけないだろうな、とは思いました。
漫画文化が浸透しきってる日本国内ならいいけど、そうじゃない国から視線をむけられるとどうなんだろう、と。
そしてやはり今回のような顛末に。
それともう一つ、実は旦那が激しく押し黙ってしまった漫画があります。
「これはバチカンからいづれ何か言われる時が来るのじゃないだろうか」と。
うちの旦那はバリバリの無心論者ですし、職業的にも宗教というものを物凄く客観的に捉えている人ですが、私がゲラゲラ笑いながら読んでいたその本に対して「悪いけど、自分はこの漫画は全く笑えない」とのこと。
単なる漫画であっても、政治や宗教といったあまりに質量の重たい事柄を「まあ、おもしろおかしく要約するとこんな感じ」という風にも解釈できる浅はかな媒体に乗せ、それが日本という国でウケているというのはどうなんか、ということらしいです。
私も前に同人誌で暮らしていたイスラム圏で売られている下着を題材にしてギャグ漫画を描いたことがありましたが、あれも良く考えると日本人という私が捕らえた「おもしろさ」であって、あの国の人にとっては極当たり前の日常の光景だったのかもしれないと思うと、こういう内容の漫画を描くときは結構気を張らないといけないなあと思いました。
古代ローマ人漫画も歴史の描写に関しては誤りや膨張が無いように物凄く気を使い、さまざまな文献を読んで調べながら描いてるつもりなのですが、まだ政治的背景や宗教が絡んでいないだけやりやすいです。
喉に使い捨てカイロを巻きながら、37度7分の熱でそんなことを仕事前に考えている今朝のわたくしです。
まずは喉を暖めればいいはずだと思い、使い捨てカイロを日本手ぬぐいに貼り付けてそれを巻いて寝てみましたが、息苦しくなって何度も目が覚めてしまいました。
もうこれは不可抗力です。喉が痛くなった時点ではやる気満々だったのですが、今ではもうウィルスと戦う気力も失せてきました。
ただ来週締め切りが二つあるので、仕事をこのコンディションでしなければならんと思うと、それが辛いです。
ところで
さっきネットで見て知ったのですが、某国家擬人化漫画のアニメ放映が中止になったそうですね。
政治的背景が関わる国家の歴史や宗教ってのが、たとえどんなに深入りしない範囲であっても面白おかしいライトな表現で媒体されるってのは、きっと日本という国以外では通用し辛い可能性もある、ということを実感させられた一件ですが。
私はこの漫画を良く知らないのですが、ちょっと海外のネットで調べてみたら、漫画好き系のイタリア人たちの中には当然自分達の国のイメージを勝手に作り上げられてることに憤りを感じてる人もいれば(特にイタリアが弱弱しく泣き虫だという点)、「でも読んでみたい」と何気に好意的な人もいます。
歴史オタクで戦争モノに詳しい旦那に「昨今の日本にはこういう漫画があるのだけど」と促してみたらふーんと軽く受け流し、
「でも例えばうちの親戚でパルチザンで殺された人もいる。そういう家族をもつイタリア人は沢山いる。もっといろいろ調べたほうがいい。読み手がこれはフィクションなんだと思ってライトに読む程度ならいいけど、そうじゃなくて、それで世界の歴史や国家間の関係が把握できたと思い込んでしまうのなら問題だと思う」とのこと。
私もイタリア人という人種と接していると、たしかにあそこで表現されているあまりにもステレオタイプなイタリアには疑問を感じたりもするのですが、そこまで深入りする必要もないのかとも思います。結局は漫画という世界の中での作り話ですからね。
でも確かにこういった内容はデリケートに扱わないといけないだろうな、とは思いました。
漫画文化が浸透しきってる日本国内ならいいけど、そうじゃない国から視線をむけられるとどうなんだろう、と。
そしてやはり今回のような顛末に。
それともう一つ、実は旦那が激しく押し黙ってしまった漫画があります。
「これはバチカンからいづれ何か言われる時が来るのじゃないだろうか」と。
うちの旦那はバリバリの無心論者ですし、職業的にも宗教というものを物凄く客観的に捉えている人ですが、私がゲラゲラ笑いながら読んでいたその本に対して「悪いけど、自分はこの漫画は全く笑えない」とのこと。
単なる漫画であっても、政治や宗教といったあまりに質量の重たい事柄を「まあ、おもしろおかしく要約するとこんな感じ」という風にも解釈できる浅はかな媒体に乗せ、それが日本という国でウケているというのはどうなんか、ということらしいです。
私も前に同人誌で暮らしていたイスラム圏で売られている下着を題材にしてギャグ漫画を描いたことがありましたが、あれも良く考えると日本人という私が捕らえた「おもしろさ」であって、あの国の人にとっては極当たり前の日常の光景だったのかもしれないと思うと、こういう内容の漫画を描くときは結構気を張らないといけないなあと思いました。
古代ローマ人漫画も歴史の描写に関しては誤りや膨張が無いように物凄く気を使い、さまざまな文献を読んで調べながら描いてるつもりなのですが、まだ政治的背景や宗教が絡んでいないだけやりやすいです。
喉に使い捨てカイロを巻きながら、37度7分の熱でそんなことを仕事前に考えている今朝のわたくしです。
by dersuebeppi
| 2009-01-16 18:45