遅ればせながら紅白歌合戦
2009年 01月 14日
ポルトガルの年越しは地味でした。
旦那と息子と近所のAさんと、レゴで変な人間(上の蛇使いやヤバ気なハリーポッターなど)作って遊んでいるうちに2009年になりました。やはり年越し感ってのは日本じゃなきゃピンとこないっていうか・・・
ところで我が家には日本から一ヶ月に一度ほど、日本のテレビ番組を録画したDVDが届きます。
かつてのイタリア語のお弟子さんの方が、4年間欠かさずそれを続けてくださっているのですが、本当に感謝でございます。
日本に居た頃のわたしはテレビに出るという仕事をしつつも、全くテレビを見ない人でありました。自分の出てる番組もディレクターさんが一応録画して渡してくださるのですが、はっきりいってあの仕事は自分が画面に出ているところを見たことがないからこそ、6年も7年も続けられたんだと思います・・・
まあ、その方がこちらに送って下さるDVDの番組は毎度いろいろなのですが、必ず入れてもらっているのが「水戸黄門」と「新日本紀行」、そして昨年までは「篤姫」、そしてミステリー物など。
「新日本紀行」は子供のころからも欠かさず見ていた大好きな番組なのですが、現代版になっても表層的に流動する日本の社会の底にある澱のようなものを感じられて、見ているとほっとします。日本全国のいろんな人々の人情や職人気質的な繊細な執着が垣間見えて、それを見ていると日本ってのは本来はこんなに魅力的なんだよな、と再確認できます。
これがなかったら、私の日本へ対する見解は刺々しくなる一方かと思われます。
そんな中、先日2008年度の「紅白歌合戦」と、「行く年来る年」が録画されたDVDが届きました。
やっぱり何はともあれこれを見ないと年越しした気分になれんというか。
いやあ、実は結構興奮して3回ほど見てしまいました・・・・知らない人か、凄く知ってる人か、その極端な出演者の入り混じりが刺激的過ぎて・・・
っていうか、NHKももう変に聴衆に媚びるのは止めて、司会者もほとんど出番はないけどベテランの年寄りのアナウンサーを使うとかして、あの年を重ねるSmapの面々をいちいち出すのはやめてもらいたいと思いました。
それが一番気になった部分です。何かある度にSmap。もういいよSmap。っていうか私、ぜんぜん好きでも何でもないので・・・
私が出演者の中で気になった人たちを上げて見ます。
男子;
布施明
水谷豊
ジェロ(会場の母を含む)
氷川きよし
森進一(顔の膚が薄皮みたいに張ってて怖かった)
女子;
Perfume
ジェロさんってのは初めて見ましたけど、おばあちゃんの顔をプリントしたシャツ、そして会場から号泣寸前で感極まって見つめるおっかさん。ほんっとに打たれました。
でもって頭のキャップにカタカナで「ジェロ」って書かれてるのを見て、なんだか切ないというか、いとおしい気持ちに見舞われました。
なんかこう、内在する美しい感情に対して正しく清い雰囲気を放ってる人ってのはいいもんだなあ。あたし、どんなに才能豊かでステキでもスカしてる野郎ってのが駄目なんですよ。中田英寿みたいなのとか。深い情緒感や清楚さが肌の上に露出しない男子は好みじゃないです。
基本的に1960年代くらいの男子が好きなんで、あの時代に共通する雰囲気を放ってる人にはハッとしますね。
だから氷川きよしも好きですねえ~ 今時礼儀正しく情緒豊か。謙虚。
布施明の朗々とした声とあの雰囲気も昔から好きだったけど、オリビア・ハッセーが惚れたのも分かるわ・・・
水谷豊はまあ昔のままだし。演技以外のことは本当に苦手なんだなあ、というあの粗忽さがたまらんですねえ。
私が思うに、堪え切れなかったきよしの涙とおばあちゃんプリントシャツで登場したジェロの涙、このあたりが白組の勝利に繋がったんではないかと。
で、女子は特にこれと言って印象に残ったのはなかったですね。
Perfumeを除いては。
やっぱりYMOやらあの辺の音を感受性豊かな時期に聞いてきた私くらいの世代で、Perfumeいい!って言う人結構いるんじゃないですか!?
テクノは耳に付きますね・・・
プラスチックスだのジューシーフルーツだのを思い出してしまいます。今こうしてテクノやってくれると新鮮でいいなあ。
というわけで、すんません、ポルトガルで見た紅白の感想を述べてみました。
布施明のベストアルバムとPerfumeのアルバム買おうかどうか迷っている私です。
by dersuebeppi
| 2009-01-14 06:14