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子供の頃の気に入り雑誌


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それは「暮らしの手帖」です。
うちの母は創刊号より愛読していて、実家の倉庫を覗くと大量の「暮らしの手帖」が保管されてあります。

そんなわけで子供のころから一番身近にあった読み物が、この「暮らしの手帖」だったわけですが、最近実家へ戻るたびにこの倉庫から昔の「手帖」を引っ張り出してきて、子供心に衝撃を与えまくった「テスト」の数々を読み直したり、ステキなファッションページに感動したりしております。
忘れがたい何冊かはこちらまで持ってきたので、たまにパラパラ捲って見たりしているのですが、やっぱりこの雑誌が一番凄かったのは花森安治が編集長をしておられた頃でしょうね。最近のも母は買ってますけど、私はあんまり読みません。

そんなむかしの手帖の中から私の気に入りページを何点かご紹介します。

ツードア式の冷蔵庫発売時、何でもかんでも凍らせて、それを解氷し、食する実験。
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これを見て私も早速三角牛乳を凍らせました。
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実験結果としては「凍らせた物を解氷して食べるとだいたい不味い」というものですが、子供的にはそんなことより、三角になった白い液体に興奮して満足だったのでした。

それとステキな男性ファッション特集。
それぞれのモデルさん(おそらく編集部の方々ではないでしょうか)のチャームアイテムがいかしてて目頭が熱くなります。
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腕時計はカフスの上。上着、1976年のお値段で11.000円。

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右の方のコメントには
「買った時はベルトがついていたが、こういうものものしいデザインに、更にベルトをしめると、行けもしないアフリカの狩猟旅行にあこがれているみたいで、さもしさが先にたつ・・・・」「胸のクサリは若者好みの懐中時計」
だそうです。お値段9.000円。

で、お隣のステキなネイビーブルーの紳士、珊瑚色の電話との配色がステキ。
お値段29.800円・・・って高くないっすか?!1976年にこの値段。

高度経済成長に「待った!」を掛ける姿勢を保ちながらも、なんだかこういうところで意表を衝かれる、それが「暮らしの手帖」です。

お口直しに上の冷凍実験と同じ1972年発行のものから、岸恵子さんの日常ファッションスナップ。
お美しいオミアシ。
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今の日本にはこれほど私を惹きつける雑誌はなかなか見つかりません・・・
by dersuebeppi | 2008-10-14 17:18

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