自家製カードゲーム
2008年 01月 14日
日本から届いた小田扉の「団地ともお」を読んでいたら、登場人物達が自分で作った手製のカードで遊ぶというエピソードがでていました。
たぶんこれ、一時期子供らの間で激流行していた「ムシキング」がモチーフになってるんだろうと思うんですけど、このカード、一枚100円もするそれはそれはにくったらしいシロモノで、ともおみたいに大したお小遣いももらえてない子供は愚か、親にとっても子供がこれに没頭してくれるのはあんまりありがたいことじゃなかったんじゃないかと思われます。
だって、バトルするのに、何十枚とか必要だったりするわけですよ!?
紙に何千円も払わねばなんないんですよ!?
わたくしに関しては、ムシカードだけじゃなくて、あの、中に何入ってんだか買ってみるまで中の見えないいろんなカード、あれも「勘弁してや・・・」な代物で、息子にはなるべく早く興味を失ってくれまいかと切願してるくらいです(現在進行形)。
もう数年前のことになりますが、ポルトガルに引っ越してきて間もなく、日本のお友達と離れてしまった息子は一緒にカードをしてくれる相手がおらず、いつも私に「やろうよやろうよねええ~」と執拗に要求し続けていました。
でも、ぱっと見た目、これらのカードってルールが複雑で、あたまの悪いおばさんにはさっぱり意味が理解できません。
「よし、わかった。ママがもっとすっごいカード作ってやろうじゃないか。それでだったら遊んでもいいよ」
うっかり口走ってしまったその一言で盛り上がる息子。
そこから毎日のように悪夢の「カード作り」の日々が開始されたのでした。
ともおを読んで急にそれを思い出し、今息子に持ってきてもらったんですが、これ、今見るとなかなか凄いカードです。
私のやる気がある日とない日で作られたカードの完成度の格差には目を見張る著しさがあります。
やる気のあった日のカード、例えばこのイルカシリーズなんて「おお、なかなかキレイだ」と自分で感心するほどの感性度ですが・・・
いきなりこういう甲冑着せられたのがでてきたりします。
あとルールは息子が作ったので、私は結局あんまり意味がわからんままです。
ちなみにこの辺なんか、もう投げやりもいいとこです。
動物の選択が際どいっていうか、ハコエビなんて誰が知っとるんか!?って感じです。
このカブトガニの衝突も発想が普通じゃないですね。
あ、カブトガニしゃなくて「カブガニ」か。
ちなみにあたくしの切り札カードがこれ。
「パンポリン」
ネーミングの適当さも際立ってます。
この象なんかも、これ、疲れてる時に描いたんだなあ~と思いますが、耳は人間なんっすよ。牙もへんだし。
カード総数全部で55枚、なんの稼ぎにもなりゃしないのにこんなに熱心に自家製カードを作ったかつての自分に感動を覚えるわたくしでありました。
by dersuebeppi
| 2008-01-14 05:38
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