Yma Sumac 恐ろしきも美しいインカ帝国の歌声
2007年 03月 14日

最近では4オクターブの歌手って言ってもそう驚くことでもないのでしょうけど、この人はちょっとそんじょそこらの4オクターブとはワケが違います。
「熱帯の鳥の囀りか」と思って聞いているとたちまちオクターブが下がってドスのきいた人間の声になっていくのです。
初めてラジオでこの人の声を聞いたときはショックを通り越して怖くなりました。

その名はYma Sumac。公的には1929年生まれのペルー人とありますが、1921年生まれという説もあります。とにかくいまだご健在です。
このYma Sumacという名前、ケチュア語のIma Shumaqからきているそうで、「なんと美しき!」という意味らしいです。彼女のポートレートも判りますが、これは真似をしようと思って醸せる雰囲気ではありません。
なんせ彼女は「インカ帝国の末裔」なのですから。
しかも鳥と会話ができるそうですよ。

1950年代、当時アメリカで流行っていたエキゾチカミュージックの代表的歌手の一人として人気を博しましたが(他にはブラジルのカルメン・ミランダなど)、また最近ヨーロッパでも彼女の歌がCMに起用されるなどして人気が復活しつつありそうな気配です。
ちなみに映画にも脇役として何本か出演してるみたいですね。この様子で脇役は難しかったんじゃないかと思いますけど…
とにかく、一度聞いたら一生耳に残るであろうと思われるこのインカ帝国のお姫様の声をご視聴下さい…
イマのアルバム
詳しくはこちら: Yma Sumac
by dersuebeppi
| 2007-03-14 18:58