イタリア実家で過ごした夏とMarisa Monte
2006年 09月 20日
今年の夏は結局日本へ帰らず、イタリアの夫の実家で50日間も過ごしてしまいました。
にもかかわらず、愛する息子が遠くに暮らす苦渋のイタリアン姑にとっては「短すぎる」50日間だったらしく、「子供の学校が9月18日まで休みなんだったらぎりぎりまでいなさいよ!!」と、毎日執拗に言い寄ってきておりました。
しかし、私には何が何でも9月10日までに帰らねばならぬ理由がありました。
その日大好きなブラジル人歌手のコンサートがリスボンであり、私はこの人の生声を聞く機会を15年間切願し続けてきたのです。
決して安くはない、前から8列目の真ん中席を家族分3枚はすでに購入済み。
「どうしても姑がしつこくするなら、あたしだけ先に飛行機で帰ります」と旦那にも断言済み。
もし彼女が自分よりもブラジル人歌手が選ばれたということを知ったら「なんですってええ!!身内の寂しさも省みないで!! きいいーっ!!」となっていたに違いありません。最後まで「リスボンに残してきた仕事が気がかりなので」という口実で通し切り、ベネチアからリスボンまで2500キロ狂った馬のごとき勢いで車をぶっとばし、到着したのはコンサート当日。
コンサートに出かけるエネルギーを無理遣り身体中から絞り出し、目をつぶりかける子供の頬をつねって「10分寝たら10ユーロ損したことになるんだよ」と脅し、前から8列目で歌姫の登場を待ち構えた私たち。
結果、その夏積もり積もった疲労感もストレスも、美しきディーバのオーラであっという間にふっとんでいきました。
Marisa,本当にありがとう。
にもかかわらず、愛する息子が遠くに暮らす苦渋のイタリアン姑にとっては「短すぎる」50日間だったらしく、「子供の学校が9月18日まで休みなんだったらぎりぎりまでいなさいよ!!」と、毎日執拗に言い寄ってきておりました。
しかし、私には何が何でも9月10日までに帰らねばならぬ理由がありました。
その日大好きなブラジル人歌手のコンサートがリスボンであり、私はこの人の生声を聞く機会を15年間切願し続けてきたのです。
決して安くはない、前から8列目の真ん中席を家族分3枚はすでに購入済み。
「どうしても姑がしつこくするなら、あたしだけ先に飛行機で帰ります」と旦那にも断言済み。
もし彼女が自分よりもブラジル人歌手が選ばれたということを知ったら「なんですってええ!!身内の寂しさも省みないで!! きいいーっ!!」となっていたに違いありません。最後まで「リスボンに残してきた仕事が気がかりなので」という口実で通し切り、ベネチアからリスボンまで2500キロ狂った馬のごとき勢いで車をぶっとばし、到着したのはコンサート当日。
コンサートに出かけるエネルギーを無理遣り身体中から絞り出し、目をつぶりかける子供の頬をつねって「10分寝たら10ユーロ損したことになるんだよ」と脅し、前から8列目で歌姫の登場を待ち構えた私たち。
結果、その夏積もり積もった疲労感もストレスも、美しきディーバのオーラであっという間にふっとんでいきました。
Marisa,本当にありがとう。
by dersuebeppi
| 2006-09-20 02:35