大手町での養老先生との対談
2019年 08月 09日
テーマは「森から見える現代の生活を語る」でしたが実際話した内容はざっとこんな感じでした。
昆虫が明らかに減少しつつある昨今の日本の環境(世界も含め)
日本人はまた参勤交代をしたほうがいいんじゃないか
戦争をする生物”人間”について
過去は古くない、進むばかりでなく立ち止まることの必要性
無宗教の”無”は仏教的なのか
宗教が浸透している社会とそうじゃない社会の違い
手塚治虫の思想と哲学
昆虫は孤独がデフォルト
昆虫との共存の意識から育まれる寛容性
要は養老先生との普段のおしゃべりと同じように若干抽象的な内容に。
でも、昆虫を敬う気持ちが根幹にあっての内容だったことは、聴講していた方達にも感じていただけたかと思います。
「なぜ子供の頃は平気だった昆虫を成長の段階で苦手と思うようになるのか」という質疑応答の質問に対して、「ペットのように愛着の意思表示をしない昆虫にシンパシーを抱けるかどうかは想像力がどれだけ旺盛かどうかが関係しているかもしれない、大人になるとその想像力を起動させるのが面倒になるからではないのか、自分を認めてくれない生き物には関心が薄れ、それが寛容性を失う理由にもなっていくのではいか」というのが私の返答でした。
写真は養老先生、わたしと手塚プロ松谷社長。
養老先生「私、蜘蛛は苦手なんですよ」
松谷先生「手塚も蜘蛛だけはダメでした」
医師で昆虫好きで想像力旺盛なふたりの共通点。
by dersuebeppi
| 2019-08-09 07:44