澁澤龍彦ふたたび
2017年 05月 18日

澁澤龍彦というひとを最初に知ったのは10代のころイタリアで読んだマンディアルグの翻訳だった、などという話を寄稿しておりますが、この本に執筆したことがきっかけでまさか巖谷國士氏とツイッターでコミュニケーションができるとは、なんたる展開。

相方とり・みき氏も興味深い澁澤の見解を寄稿していらっしゃいます。
高校時代から留学時代の初期にかけてはやたらとシュールレアリズムに嵌っていたのですが、アンドレ・ブルトンやアントナン・アルトーに傾倒しまくり(下の写真は留学直前マン・レイ撮影のアルトーを油絵にしたもの。この絵はこの後、まだ住む家も決まっていないイタリアまでわざわざ持っていった)、パゾリーニの「ソドムの市」から澁澤訳のサド公爵やらマンディアルグをその内容に動じる事無く毅然と読む、という背伸び感弾ける青春時代が脳味噌にフラッシュバックしてまいりました。恥ずかしい。なんて生意気な青春時代……

もうすっかり大人だし、きっと別の解釈ができるようになっているはずだから、ぼちぼちまたあの時代の書物を読み直してみてもいいかもしれません…
文藝別冊 『澁澤龍彦ふたたび』

by dersuebeppi
| 2017-05-18 13:54