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プリニウスの頭蓋骨!?

慌ただしい日々を過ごしておりますが、とりあえず夏風邪をひいてダウンしております

ところで8月24日はヴェスビオ火山が大噴火を起こした日です(今から1938年前の紀元79年)。
そしてその翌日である8月25日はわたしととり・みきさんが漫画で描いている大プリニウス提督のご命日となるわけですが…

実はローマにその大プリニウス提督のもの言い伝えられている頭蓋骨を保存している博物館があるのです。
その博物館の名前は Museo storico nazionale dell'arte sanitaria (衛生芸術歴史博物館)

この頭蓋骨は大プリニウスのものと言い継がれてきたわりには全く知名度が無く、その存在を知る人も殆どいません。


記事はこちら(イタリア語)


プリニウスとされる骸骨は彼が亡くなったとされるスタビアの海岸で沢山の軍人達ではないかと推察される遺骨と一緒に発見され、骨の年齢も50代の男性ものということまで調査で判明しているそうですが…

どうも納得がいかないのは、この遺骨が身にまとっていたとされる蛇やライオンやらを象った大量の黄金の宝飾品です。

大プリニウスの「博物誌」を読めば彼がとうていそのように自らを華美に飾るような性格だったとは思えないのです。
ヴェスビオ山が大噴火をした時、自分の艦隊を率いて慌てて対岸の友人を救出しようと向かうのに、古代ローマの艦隊の提督なる人がそのような装飾品を果たして身にまとっていくとは考え難いものがあります。

その遺骨の人は、スタビエにいくつかあった立派な別荘の持ち主であるお金持ちの主のものだったのではないでしょうか。
とにかくありったけの財産である貴金属を身につけて噴火から逃れようとしていた人ではないかと思われます。

プリニウスが北イタリアのコモ出身だったことから、5000年間のアルプスで遭難したアイスマンの頭蓋骨やDNAを対比し、何か共通するものがあればより確かなことが判るということですが、今のところ資金不足でそこまでの調査はできていないとのこと。

とにかく私の脳内で再生されているプリニウスは書物マニアでこそあれ、貴金属などをじゃらじゃら付けるようなおじさんではないのであります。

6巻は10月発売予定です!

プリニウスの頭蓋骨!?_a0087957_00501799.jpg

by dersuebeppi | 2017-08-26 00:54

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