ARAB シリアの砂漠に生きる家族
2017年 07月 31日
この時、会場では彼女の写真展も行われていました。
県談があった初日、私は慌ただしくてその写真展を拝見出来なかったのですが、会場を訪れていた息子のデルスと、とり・みき氏から「明日でもいいから、絶対見ておいた方がいいと思う」と強く薦められました。
翌日東京へ戻る前に再びシンポジウム会場を訪れるつもりでいたものの、シリア人ジャーナリストのインタビューが急遽入ってしまい、断念。
私は早速サイトで吉竹さんの写真集を探し、イタリアの家へ取り寄せました。
タイトルは
「ARAB Beduin of the Syrian Desert Story of a Family」
吉竹さんは17年間、シリアの砂漠に通って遊牧民達の生き方を撮影。
ちょうど私がダマスカスにいた時期も彼女が撮影していたこの期間に含まれています。
大地、空。羊。ラクダ。人間。
どんな環境条件であろうと、地球という惑星のあり方に対して従順に、まっとうに生きる生命達。
写真を捲る度に現れる、遊牧民達の生命力に満ちたいきいきとした表情。
そして屈託のない笑顔。たくさんの笑顔。
撮影期間は1995年から2012年。
その国がどれだけ精神健康面で豊かなのかどうかは、暮らしている人々の表情を見れば判ります。
そうです。シリアはこういう国だったのです。
シリアが様々な意味で本当に美しき国だたことを、できるだけ沢山の人達に知ってもらいたい。
そんな思いが強く募りました。
数年前のものですが、吉竹さんの新聞インタビュー記事を見つけたので添付しておきます。
この写真集をめぐる対談:
胸の奥が揺さぶられました。
一生大事にします
そういえば私の「地球恋愛」という作品にもシリアの砂漠の遊牧民のエピソードが入っていますが、まさにこういう場所と人々と空気をイメージして描きました。しかもここにカメラマンが出てくるという設定も面白い偶然(おっさんですが)。
by dersuebeppi
| 2017-07-31 00:55