更新されました:ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記
2017年 02月 21日
第113回「家族殺しの衝動」 ←ここをクリック
今回のこのコラムでは、家族や親族に対して抱く殺意というものを取りあげていますが(タイトルは衝動となっていますが、計画的なものも含めて)、家族・親族内の殺傷事件は実際今現在のイタリアでも起きています。数時間前にニュース番組でも、2010年に嫉妬が理由で従姉妹を殺害した女が終身刑を言い渡されたことが報道されていました。
これは南イタリア・プーリア州で起った事件ですが、捜査の進展途中、自分の娘が姪を殺したと知った母親が、自分の夫に「お前が殺したことにしろ」と命令(夫はそれまでも妻のいいなりだった)、出頭し殺人容疑で逮捕されるも、その後の捜査によっていろいろ腑に落ちないことだらけとなり、やがて真犯人が発覚。6年の歳月を経てこのような顛末になった次第。
(左上から時計回りに、殺害された少女、殺人犯にされた少女の叔父、真犯人の従姉妹、殺人事件の発端となった嫉妬対象の男性?、少女の母親、夫に殺人犯になることを強いた真犯人の母親 photo by oggi.it
そういえば、映画「ゴッドファーザー 2」でも弟であるマイケルが兄フレドを....
家族の結束の強さと権力の複雑なもつれが見事に描かれていた衝撃的な場面でした
現在、漫画でも家族殺しの人(プリニウスのネロ)を描いている最中なので、いろいろと感慨深いのでありました。
by dersuebeppi
| 2017-02-21 23:20