ちびくろおじさん 『PICCOLETTO』
2016年 07月 03日
イタリア語では「ちいさい人」ですが邦題は「ちびくろおじさん」
再版はされておりませんが、私にとっては子供の頃大好きで仕方がなかった絵本です。
イタリアの絵本だと知ったのは大分後になってからでしたが、最初に読んだ時はこのちびくろおじさんが肩にぐるぐる巻いている、先端にタンブル・ウィードみたいなのがくっついたものの具体的な使用法の想像が付かず、もどかしい思いをしたものでした。
その後メリー・ポピンズを見てそれが煙突掃除用の用具である事を具体的に知り、それからもっと大人になってイタリアに移り住んだ後は、この道具が現役で使用されている現場を目撃して感動したことがあります。
それはいいとして…
わたしはとにかくこの絵本の主人公ちびくろおじさんが大好きで、正直この主人公の存在が私の男性の嗜好性を決定付けてしまったのではないかと思っています。
....確かにチューリップハットを被った“わが道を行く”的な人に惹かれてしまう傾向があるようですが、要は謙虚な仕事を一生懸命にやっている繊細で控えめな心優しい男子、っていうものにどうも弱いようです。
久々にこの絵本を読み、最後のページに学研版「世界の幼年童話」を見てみたら、ここに出ている全てを読んでいた事に気がつきました。「けんこうだいいいち」とか「たいようぼうや」「おっとあぶない」「しあわせなちょうちょう」とか大好きだったなあ… 是非また全部読み直したいものです。
「ちびくろおじさん」の作者であるレナート・ラシェルさんは俳優であり、歌手でもありました。
彼も自身の小柄さをウリにしていた人であり、背の高い素敵な男子に生まれてきたかった願望が作品にも現れていて微笑ましいです。
(ミーナとワルター・キアリとレナート↓)
(レナートの歌↓)
Viva il piccoletto!
by dersuebeppi
| 2016-07-03 08:52