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連載一話目に関する補足

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昨日発売されたコミックビーム4月号で新連載開始となった「テルマエ・ロマエ」なんですが、連載一話を読まれた方のコメントなどを頂き、「う・・・これは如何せん補足が必要だ・・・」と思ってしまいました。

確かに今回の話でのルシウスはちょっと(いや、かなり)気の毒な設定になってますし、平たい顔族との接触も今までのような知的触発が発生せず(生理的触発のみ)、パターン化している「平たい顔族恐るべし」な展開の流れにはなっておりません。
しかもコンセプトが奇抜なので、ひょっとするとこれでテルマエを支持してくださっている貴重な読者の方を一気に絞ってしまうような結果になることも考えられます。

前にも書きましたが、今後私としては風呂文化も去ることながらこの当時のローマの日常生活という世界にスポットを置いて話を進めたいと思っているので、ハドリアヌスの時代にローマではローマ人がどのように生きていたのかと言うことをネチネチと描いていくことになると思われます。

なのでその流れで今回のテーマである男根信仰についても、兼ねてからこれはローマ世界では絶対に避けては通れないものだと確信しておりましたので、日本にも存在するそれと同じ信仰と絡めてみた次第です。
詳しくはこちらを見て頂ければ写真が何枚か出ております。

古代ローマの場合はキリスト教が普及されたことによって人間の裸体が恥ずかしいものとされ、ましてやこのような豊穣を司る男根信仰のようなものもすっかり途絶えてしまいますが(実は若干形状が変化した状態で現在もイタリアではお守りとして存在し続けてはいるのですが)、それ以前は極普通に街角や家の中やいろんなところで皆が普通に目にしていたものだったのです。

ポンペイの遺跡を訪れた事がある方ならご存知かもしれません。
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ポンペイの街の中で目にするプリアポス神や壁に備えられたあのシンボルに「うわあ、ポンペイってすげえ街」という印象を抱く人も少なくないと思うのですが、あそこは特別そういう事に固執していた街というわけではなく、ローマの領地全体に極普通にあった光景の一部分だと思っていただくべきかもしれません。

なんで、私もビームの新連載一回目で「ごく当たり前のローマ人の日常」を装って掲載させていただいたわけです。

とは言えねえ。
私も自分の家族にこの話が読まれる思うと冷や汗が・・・

ま、いいや。なるようになれ。

長々と新連載一話目に関する補足を記しましたが、単行本になった折にはコラムにもっと詳しくご紹介させていただこうかと思っております。
とりあえず来月号からは今回のショックを踏み台にしたルシウスのコピーパワーが戻ってきますので、どうぞこれに懲りずにお付き合い下されば嬉しいです・・・
by dersuebeppi | 2010-03-13 17:45

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