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2週間ほど、息子と旦那を置いてイタリア・ギリシャ・クロアチアに行ってました。

毎年やっております、元イタリア語のお弟子さんを中心にした旅行。
昨年はエミリア・ロマーニャ州のグルメ旅行でしたが、今回は思い切ってクルーズに挑戦。
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ナポリの会社MSCのアルモ二ア(アンモニアと間違えてた人もいましたが)で、ベネチア発、ギリシャ。帰りはクロアチア沿岸の町に寄航してベネチア到着、全7泊8日の旅。
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ドレスコードもあって、フォーマルが2日、インフォーマルが2日。あとがカジュアル。私は出発ぎりぎりまで仕事をしていたので、スーツケースには何も考えずとにかく箪笥に掛かってる物を手当たり次第に突っ込みました。
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だって・・・
普段のリスボンでの生活ならば一ヶ月に3、4回くらいしか服なんて取り替えませんもの。ほほほ。しかもほつれた糸が出てたり、襟周りが伸びきったTシャツにジーンズが定番なもんで、フォーマルと言われても想像が付かないっていうか。

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まあ結果ヨーロッパの皆さんはなかなかスマートなフォーマルでしたが、日本の皆さんのは気合入ってましたねえ~
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今後の教訓として、あんまり力んだ服を着ていると、船の中での注目度が高まってしまうということ。実際普段の格好でその辺のデッキを歩いていても「あっ、この間シルバーに光る縞馬の服着てた人だ!」みたいに指を指されてしまいます。
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実際1600人の乗客がいましたが、目に付く人はいつどこにいても目に付いてました。
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ま、そんなわけで、コースはざっとこんな感じ。

ベネチア
南イタリアのバーリ
ギリシャのサントリー二島
ギリシャのミコノス島
アテネ
コルフ島
クロアチアのドブロブニク
ベネチア

そしてその後ドロミテ山塊。

ドロミテ標高の高くないところに留めてみたのですが、またしても雪が降ってました・・・
生ポルチーニのグリルが食べたかったんですが、「もうとっくの昔にシーズンは終わった」と言われ、結局願望達成成らず。
ポルチーニを食べられる期間は大変短いのですね。

ああでもよかったわあ~ 船旅。
なんだかこう、ノスタルジックで。移動のテンポも遅いので私は気に入ってしまいました。
そんなに高くも無いので、是非皆さんもいずれどうぞ。
いや、も。ほんとによかった。
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明日からは何気にトイレに行く時間もままならない状況になりそうなのでこれくらいの贅沢はアリってことで。
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写真載せきれないので、上にアップした写真の説明も含めて次回に続く。
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# by dersuebeppi | 2007-10-26 02:50

反面教師的姑考

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まず、いづれもし息子が嫁をもらう日がきたら、自分は心がけてこういう姑になろうと思います。

1)電話は1日に用も無いのに3回なんて絶対掛けない。 基本的には子供の方から掛かってくるのを待つ。
2)自分の夫に対する不平不満を言うために息子に電話なんかしない(するなら友達だろ)。
3)嫁の前で息子の自慢話なんかしない。
4)仲良しにしている息子と嫁に妬いて、息子に向かって「アタシにもひとことくらいアモーレって言ってよ!」などとヒスにならない。
5)夏休み、嫁ヌキで息子と久々に一ヶ月も水入らずで過ごし、そのくせ息子との別れ際に泣きそうなっている顔を東洋人の妻に見つめられた時「なによ、あたしにも東洋人みたいに、親子の別れなのに無感情に振舞えっての?」などという、人種差別的な発言は絶対にしてはならない。
6)夫婦喧嘩を目の当たりにしたら、息子を一方的に譲歩するような態度にでない。第三者としての立場を認識し、状況によっては当然嫁の側にも回る。
7)あくまで、あんたたちはあんたたちの家族を築いたのだから、というリスペクトを基準においた行動を取る。

あたくしってやっぱりどんなにイタリア文化吸収してても、完全に根っからの日本人なんだって改めて痛感してます。

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で、母親という立場としては以下のようなことを心がけたいです。

1)自分の野望は自分で遂げる。子供に自分の充足感や満足感を委託しない。
2)子供に対してあなたがいなければ、ママやってけないわ!・・・・的な発言はしない。
3)夫婦間で満たされないものを子供に要求しない。(一緒にそばに寄り添って話しを聞いて欲しいなど)
4)人様にやたらめったら子供の自慢話をしない。
5)どんな人とも友達になれるキャパを育んでもらうために、子供に対して全てを満たしてあげる立場(母であり、友達であり、兄弟であり、教師であり、相談役であり、みたいな)にならない。
6)死ぬほど愛していてもそれは安っぽく周辺に露出させず、だけど子供だけにはしっかり伝わるようにする。

なんかまだまだまだあるんですけど・・・

基本的に私の理想としている母親像は素っ気無くても懐の広い肝っ玉カアサンです。

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          (理想↑:クストリッツァの「Time of the gipsies」のお婆ちゃん)

母親は母親としての基本的原則さえ真っ当できればもうそれでよし!
あとはお友達や恋人でまかないなさいって感じです。

でもね、お姑様にはそれができてないざんす。

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「モーレツ!イタリア家族」みたいな本を書いておきながらなんですが。
イタリア的家族主義も過剰になるとヤバいですよ、ほんと。
まず社会性を身につける必然性が薄れて、最終的に友達作れなりますからね。誰も。

アモーレ感情を出し惜しみ無く注いでいいのは小さい子供までですね。わるいけど。でっかくなってからは精神的な不健康さを感じるだけです。

文字にしてみたらすっきりしました・・・
(画像は山で見つけた毒キノコです☆)
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# by dersuebeppi | 2007-10-12 18:23

VIVA!風呂文化

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今年のつかの間の日本滞在で、実行したくでもできなかった沢山のことの中でも最も心残りなもの、それは何かというと

銭湯へ行けなかった事

ですね。
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ここ、リスボンの我が家には風呂桶がありません。
真新しく改装したてホヤホヤのこの家を初めて見たとき、バスルームに備え付けられているこれまた新品のシャワーボックスを見て「ああ、風呂が無いのか・・・でもまあ、これで大丈夫かな」と楽観的にとらえたものですが、はっきり言ってそれは大きな間違いでございました。

「ええ~、うちにも風呂桶あるけど~面倒だからお湯溜めて入る事なんて滅多にないよ~」とのたまう日本のお友達の発言も、それは風呂桶が設置されているからこそ出てくるゆとりの発言としか私には思えません。

だって、あたくし、週に一度は必ず温泉か風呂に浸かる夢を見るんですよ!?!

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で、仕方がないので、大分前ですけどIKEAで赤ちゃん用プラスチック製お風呂(要するに楕円のタライ)を買ってきて、それにお湯を入れ、狭いシャワーボックスの中で体育座りでその容器の中に浸かってます。
足と尻が湯に触れるだけまだ良いのですが、はっきり言ってそのタライ、全体の深さの5分の1くらいも湯を溜めたらもう充分。中に腰を沈めるとあたくしの体積でタライの淵までお湯が満たされますが、そんなわずかな湯ははっきり言って体を温めるまでには至らないのです。
ほんっとにこれこそ気慰め、ってやつです。

古代ローマ遺跡に行くとかならず出会う「浴場跡」。
なぜこの文化が現代のヨーロッパに継続せんかったのか。
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キリスト教の影響なんですけどね。ローマ人の風呂が廃れた理由は。
裸万歳のローマ的理念から裸タブーのキリスト理念、
この変化はでかかったですね。

もしあのまま古代から風呂文化がここポルトガルでも継続していたら・・・
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そんなことをアホみたいに考えているうちに1日が過ぎて行くのでありました。

ちなみに先日業者の人に風呂桶設置の見積もりをしにきてもらいました。今年の冬はなんとしても風呂桶に浸かりたいです。

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それと次回日本に帰ったら昭和っぽい銭湯と、スーパー銭湯、このふたつにはどんなことをしてでも行きたいと思っております。
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# by dersuebeppi | 2007-10-02 17:41

帰還

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前回の投稿から2ヶ月近く経ってしまいましたが、やっと、やっと今落ち着いてPCと向き合える状況になりました。

取り急ぎ今の私の脳味噌の状態で思い出せることだけ書いておきます。
後日その他語るに値するようなネタがあればってことで・・・

この2カ月の間いったい私は何をしていたのかというと、まずイタリアの農場(実家と呼ぶのはやめて今後このように称させて頂きます)に滞在中、急遽9月初頭締め切りの漫画の読みきり原稿44Pのリクエストがあり、持ち込んでいた別の原稿と平行でネーム作業に明け暮れ、気がつくと息子と二人で日本へ出発する日に。
直で北海道の母親の家へ向かったはいいものの、間もなくして私は10日ほど灼熱の東京に向かい知人にあったり仕事をしたりして過ごし、帰ってからは食べ物コラムの締め切りが迫っているのでそれもやりながら44Pの読みきりも平行して作業をし、はっと気づくと誰かにあったり念願の旨いもの三昧をしたわけでもないのにイタリアへの飛行機に乗る日になっていたわけですよ。
正直、北海道で好きなことして過ごせた時間は「ゼロ」でございました。

で、本当はこの44Pは日本で仕上げてイタリアから郵送するというリスクを避けたかったんですけど、それは達成できず、仕方なくイタリアへまた持って帰って作業を続け、置き去りにされた旦那が楽しみにしていたイタリア北アルプス登山に同行する前の日にぎりぎりフィニッシュ。トーンを貼る私の前で仁王立ちになった夫が「絶対終わるんだろうね!?山に持っていくとか言い出さないだろうね!?」とプレッシャー掛け三昧。
とにかく無事終了。あとは送るだけ。
以前イタリア郵便に原稿を委託したところ「一週間」のはずが「一ヶ月」かかったので、今回はどんなに高くても民間のDHLで輸送、2日後には担当の手元に到着。お金には変えられないですからね、もう今後一切イタリアの郵便は使わない方向でおります。

それで、

そうそう北イタリアアルプス登山、これは今回イタリア農場に置き去りにされた旦那からの「5日間だけここを離れたい」という要望によって企画されたもので、私ははっきし言って登山ダイっ嫌いなので反発したかったんですが(最初の予定ではローマに行くはずだったのに・・・既に何度も行ってるし・・・人ごみと暑いのがいやだっていうから・・・とほほ・・・)、已む無く登山靴やらナンやらをリュックに詰め込んで出発。
「ハイジみたいにいいところだから!絶対マリも気に入るから!」とこっちに必死で気を使う旦那、小さいころから両親に連れられていつも来ていた場所なんだそうです。
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着いてみると、おお、確かにここにはアルムの空気が・・・!
とにかく山がやっぱちょっと半端じゃないスケールです。あのハイジがフランクフルトで夢に見ていた夕方に赤く染まる山々の映像・・・あれが、あれそのものが目の当たりにあるじゃございませんか。
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ちなみにこのあたりのアルプスのことを「ドロミテ山塊」と称するのですが、登山愛好家にはたまらん場所なんだそうです。

で、早速翌日から登山の日々開始。
それはいいんですけど、朝の気温3度。
しかも雨が降るとかなんとか予報では言っていたのですが、実際には初雪。びっくりしてベッドの布団にくるまる旦那と息子を「雪だ!」の一言で飛び起きさせ、持ってきた服全てを着こんで出発しました。
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雪は止む気配もなくどんどん物好きな素人登山を試みる我々の上に降り積もります。
標高が高くなれば高くなるほど雪の量も半端じゃありません。
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私は舅から「キノコを取ってきてくれ」という使命を託されてきていたのですが、それどころじゃありません。目にも鼻の穴にも雪がどんどん入り込んできます。
やっと見つけたキノコは真っ赤に白い水玉がステキな毒キノコ。
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っていういか、どこを見ても食べられそうにもないキノコしか生えてないじゃないですか。
遭難もしかねない吹雪の中でキノコなんかに気をとられているわけにはいきませんから、どんどんヒュッテを目指して上ります。
途中牛の大群に出くわしました。
牛の歩く方向に我々も歩みを合わせます。きっとヒュッテで放牧している牛なのでしょうが、突然の雪にどうもみんな落ち着きを失った様子でモーモーと激しく鳴きまくっています。正直これに混じって歩くのはかなり怖かったです。

でももっと怖かったのは、ヒュッテ付近でもっと高い標高から突然あらわれた軍隊の行進です。
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この辺は第一次世界大戦の戦場でもあったそうなので、雪の中にぼんやりと浮き出てきたこの行進は一瞬亡霊行列とも見まがうものがありました。
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行進は牛と遭遇したあと、動揺するでもなくそのまま下へどんどん降りて行きました。
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そんなわけでヒュッテ到着。
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窓から暖かい家の中を覗くかわいそうな牛の視線を尻目にあたたかいスープとキノコを食べて生きている喜びを実感した私たち。

雪が小ぶりになったところで下山。
イタリア農場で2カ月も夏を過ごした旦那はここで思いっきり息抜きをしたかったらしいのですが、翌日私と旦那が大変な筋肉痛に見舞われ急遽登山中止。

っていうか、あたりまえだ!!!
登山と息抜きは別もんですよ、私にとっては。
若い旦那は2日後に直ってましたが、私はいまだに太ももが痛いです。チクショウ。

・・・・長くなりましたが、まあそんなことをやってからリスボンまで2500キロ、3日掛けて車で無事帰宅した私たちですが、帰宅後3日間はトイレに行くのも億劫なほど脱力してました。
しかもPCのエクスプローラーがなぜだかイタリアに居た時からずっと開けなくて、やっと本日問題が改善した次第。

息子は明日から新学期(夏休み3ヶ月)。
私もそれに便乗して明日からいろいろまた頑張ります。モモは痛いけど。
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# by dersuebeppi | 2007-09-17 03:31
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部屋にこもって仕事をしていると、突然ノックもなくドアが開き、超ハッスル状態の姑と見知らぬ白髪の爺さんがどかどか入ってきて、
「ほら、これがヨメのマリよ!でもって、これがマンガっての。ほら!」
と、姑、おもむろに人様の原稿用紙を取り上げて見せ始めている。

ムッとしていると姑が思い出したように、
「あ、紹介するわ。彼が私の叔父さんのAlessio Tascaさん」

え、この人がAlessio!?

驚いて突然態度の変わる私。
へええ~、これが私をイタリアに呼んだマルコ爺さんの弟で、現在イタリアでも屈指のセラミックアーティストの爺さんか、へええ~ 顔もマルコにそっくりだ。
急にマルコ爺さんが懐かしくなった私。

このAlessio Tasca氏の名前はもう耳にタコが出来るくらい聞いてたのだが、いまだに一度も会うチャンスがなかった。Alessioも私に随分前から会ってみたかったらしく、やっと今回初対面が実現したという運び。

「よし、じゃあ、マンガはこの辺にして、ワシのアトリエを見せてやろう!そのあとうちでメシ喰おう!」

え!? マンガはこの辺でって言われても・・・
と、うろたえられる隙も与えられない。姑が私の肩をバーンと叩き「あっらああ、光栄じゃない!?ねえ!!」と叫ぶ。

本日のノルマの達成見込みナシ。仕方なく立ち上がって同じく本日のスケジュールの変更を已む無く強いられ、不機嫌な旦那と支度をし、アレッシオ叔父さんの危なっかしい運転の後を着いてゆく。よくこんな運転で80年ちかくも生きてきたもんだ。

まずNoveというところにある彼のアトリエに到着。
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おお、素晴らしい!
さすがVeneto州のピカソと呼ばれるだけあって、古い家屋を前面的に階層した巨大な敷地の中のアトリエはお金が掛かっていそうだ。
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でもって、なんだか日本人に共通するワビサビの趣があたりに漂う。
彼の作品にもそれが潜在している。
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「わしは人工的なもんは嫌いなんじゃよ! 自然が作品を作るんだとおもっとる!!」

見かけによらずアレッシオ叔父さん渋いこと言いますなあ・・・
でもその発言あたりから私のアレッシオ叔父さんに対するシンパ度が急激にアップ。
自然の中にぼそっと放置されている彼の大きな作品(全部セラミック)、確かに全然違和感がない。いい感じ。

そのあとまた危ない運転の後を着いて、丘の上にある彼の住居へと向かう。周りの風景がこれまたべネト州らしいみずみずしさに溢れていて素晴らしい。
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でもって彼の家も素晴らしい。
これまた超広大な敷地の中に、緑に埋もれるようにして彼が40年来のパートナーのドイツ人セラミックアーティストLee Babelさんと暮らしている住居が建っている。
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べネトのピカソと呼ばれていたり、その女好きな態度からは想像できないが、彼はずっとこのパートナーと中睦まじく暮らしてきている。

それにしても、ここらへん一体が全部このアレッシオの土地だというのだが、その広さたるや、丘まるまる一個ですよ。一応歩いて案内してくれたんですけど、おそらく全体の10分の1くらいでもうへとへと。
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その後Leeさんがささっとこしらえてくださった昼食。
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その辺の農家から買っているという自家製ワインがこれまたうまい。
もうなんだかすっかりいい気分。
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しかもアレッシオ爺さん、私の「モーレツ!イタリア家族」の単行本を以前に捲って見たことがあるらしく、「あんなにあの家族を貶して、お前もよくやるな!大したもんだ!!」と褒め(?)られ、焦る。
この爺さん、めちゃくちゃ勘が良い。さすがだ。


ノルマは達成できなかったけど、なんかもうどうでもいいや!!という気持ちになってくる。
懐かしいマルコ爺さんの話などして、じんわりしながら帰宅。

しっかし、いづれあたくしもこんな膨大な緑に包まれたオウチを建てられるようになりたいもんだわ!
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# by dersuebeppi | 2007-07-12 16:48

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ピレネー山脈を越えて、2日日間みっちり運転し続け、やっとイタリア・Veneto州の旦那の実家に到着。

やっぱ2500キロ、山越えしながら2日日間で走行しっぱなしってのはかなり疲れます。
疲れるけど、飛行機と違って荷物をいくらでも積み込めるし、地続きだからまあ、いろんなところを見ながら目的地に向かうのはなかなか面白いものです。

今回スペインからフランスへピレネー越えをする時に、アンドラ公国という国で一泊することにしました。
アンドラ公国は紀元8世紀から存在する面積468km2のミニ国家ですが、冬季はスキー客でにぎわうヨーロッパの人気観光スポットで、壮大な山の景色が続く中、突然どこぞの都心にあるようなピカピカに磨かれた大理石の銀行やらブランドショップやらがぎっしり詰まった街が現れた時はかなり驚きました。なんか景気良さ気な国でございますこと。
到着したのが夜だったので店は全部閉まってましたが、なんかもうバーゲンとか始まってるらしくて思い切り物欲を掻き立てられました・・・

翌日早朝にアンドラ公国を出発、ハイジのような景観を眺めつつ一路イタリアへ。
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しかし、アンドラからフランスの高速道路に乗るまでに3時間も山のUピンカーブと格闘しつづけ、残り1200キロの地点でもうへとへと。

結局その日の夜中1時に旦那の実家へ到着。
車から降りてもずっと車に乗ってる気分が抜けぬまま、服をきたたままベットで寝そべって我々の到着を待っていた舅・姑と再会。

「おつかれさまあ~!!」と頭蓋骨を響かせる大声で喜ぶ姑。

荷物を降ろして部屋へ行こうとすると「あ、あんたたちの隣の部屋にアメリカ人が寝ているから静かにね!!」
「え!?アメリカじん!?」
「そ。先週ブラジルから帰ってくる途中、飛行場で知り合ったの。泊まりにおいでって言ったら本当に来たもんだから」

・・・・・

翌朝、浮腫んで腫れあがった顔でこのアメリカ人のおばさんと対面。
98歳のおばあちゃん、アメリカ人を見るなり
「ジプシーかね!?」と動揺。昨日もずっと彼女をジプシー呼ばわりしてたんだそうだ。
で、我々はよれよれに疲れているにも関わらず、ずーっとこのおばさんの相手をさせられ、次の宿泊先であるトレントまで彼女を車で搬送。外は土砂降り。

昨日もろくに寝ていない上に、知らないアメリカ人のおばさんの相手をずっとさせられ、彼女を送り届けて帰ってくるのに往復300キロ運転し、もうマジで何もできませんという状態。

ちなみに姑は英語できません。
アメリカ人のおばさんもイタリア語できません。
「どうやって会話したの?」
「んなもの雰囲気でわかるってもんよ」と姑。
信じられない・・・
「あんたたちが帰ってくる日だから、この日にしてもらったの☆」

してもらったの☆じゃないってばっ!!

雨があがり、日が差し始めた家の庭を散策。

なんだか池だか川だかよくわからんものが出来てました。アヒル泳いでたんですけど、近寄ったら逃げてしまいました。
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新しく出来たニワトリ用ゲージの中ではヒヨコちゃんがいっぱい生まれてました。何もしらないでこのモーレツ家族に生まれてきたヒヨコちゃん、不憫です。
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トマトもどんどんなってます。
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大根も植えたっていうんだけど、見つけられませんでした。明日探してみます。

でもその前にどこか誰も来ないところでひっそりと体力を回復させたいです。
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# by dersuebeppi | 2007-07-04 00:45

「たからもの」

というタイトルの、新しい読みきり漫画が本日発売された講談社KISSの13号に掲載されてます。
先日ブログでも出来上がった原稿の一ページをアップしましたが。
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この昭和の小学生ルミちゃんとマヤちゃんという姉妹を主人公にしたシリーズはこれで3回目なんですけど、有難きことに次回からは隔月の別冊誌の方で連載にしていただけることになりました。私の小坊時代の思い出整理も兼ねられるので嬉しいです。

でもこういう30年前の記憶をたどった漫画を描けるのも、私が日本から遠く離れているからなんでしょうね。しかもここがまた、古いもの尊重第一、新しいものはいりません!みたいな風潮の強いポルトガルだったりするから尚更なんだと思います。

だって、ちょっとその辺散歩行くだけで「ここ開いてんのか!?」みたいな中が豆電球しかともってないような店屋とか、または電気代節約のために全く電気がついていないところとか、なんかこう、ほんっとに昭和の4,50年代を思い出すスイッチだらけなもんですからね、思い出さずにはいられないというか。

今回の内容は筆箱が要になってるんですけど、あたくしが未だに使っている筆箱も30年前のもの。何かの絵画コンクールに入選した副賞かなんかだったと思うのですが、長持ちするもんっすねえ~!!
いや、まあ、中学生ころから大人になるまではどっかに埋蔵されてたんですけど、それをまた引っ張り出してきて使ってるわけでして。
見てるだけでいろんなことを思い出してしまうわけですよ。
買ったばかりの新しい筆箱のビニールのにおいだとか、不必要に開け閉めするせいで折れ目に亀裂が入ったり、ペンを差し込むオビみたいなのに無理やりサイズ合わないでっかいペン差し込んで壊したり・・・
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まあ、そんな感じでぼうっと見つめていた筆箱から芋づる式にいろいろ思い出してきた出来事を描いた漫画でございます。
宜しかったらコンビニなどでお立ち読みくださいませ。
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# by dersuebeppi | 2007-06-25 20:49

クジラ島の少女

息子が学校で見せられた映画なんだそうです。
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ある日、DVDレンタル屋へ一緒に行った時に脇から「この映画面白かったよ、ママも見てみなよ、クジラに乗る女の子の話だよ」と差し出されたんですけど、ちらっとカバーに書いてある粗筋を読んでみると「ニュージーランドの民族色を押し出した自然環境映画」という印象がして、「うーん、なんか今日のママはこういう映画の気分じゃないんだけど」と答えてしまったわたし。
「でも本当に面白いよ、ママが好きそうな!」と、彼にしては珍しくプッシュしてくるので、気乗りしないまま借りてきたんですが。

見ているうちに家の中の空気が映像の中と一体化したんじゃないか!?と思うぐらい、なんだか空とか海とか空気や風が、視覚を通り越して伝わる映像にまず引き込まれ、主人公の女の子の飾らない素朴さが痛々しいほど可愛らしいのとで最後まで一気に見てしまいました。
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マオリ族ってそれまで良く知りませんでしたけれど、彼らにとっての海洋世界の神聖さってのも把握できましたし、ニュージーランドの大自然やクジラみたいなスケールの大きな動物が用いられる為に、民族だ、伝統だ、男だ女だとのたまう人間のこちゃこちゃした感じがかなり具体的なコントラストになって浮き出されて、なかなか感慨深いものがあります。

どことなく「風の谷のナウシカ」に似ています。

それにしても子供ってどうしてこう、甘やかされない、むしろ世の中の様々な不条理さを突きつけられつつも、なんとかそれを乗り越えて懸命に生きている方が可愛らしく感じられるんでしょう・・・
中東やアジアや南米の、大人でもやりきれないような社会環境で生きる子供に焦点を当てた映画って結構ありますけど、映画世界じゃなくても実際こういう土地に行くと、本当にみんな一生懸命に生活してるし、ダレの子って言う前に自然の申し子として生きている!という感じが素晴らしいです。
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この映画のマオリの少女も、民族と伝統を要に歪みを醸しだす家族の中で懸命に生きていながらも、まさに自然の申し子というオーラがたっぷり出ていて、映像の中の空や海と同じ色のまま、他の登場人物とは重ならない雰囲気を始終保ってました。

いい映画見せてますね、こっちの学校。
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# by dersuebeppi | 2007-06-14 17:22

やっと起動…

仕事できました。
1日かけて1ページ。でもそれなりに手の込んだ仕上がりになったので満足。

昨日もう一度ジーン・ケリーの「雨に唄えば」を見て、やる気を一気に固めたざんす。
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なんでジーン・ケリーなのかというと、このミュージカルはまあ子供の頃から好きだったんで見てると緊張感が緩むのと、あとなんと言ってもこの作品の完成度の高さ。
24年ぶりに見て、ほんっとに感動いたしました。
24年前はこのサントラをウォークマンで散々聞きまくり、しかも人前でジーンケリーの踊りの真似をするのが好きだった私ですが、はっきり言ってこのミュージカル映画の完成度を把握するにはわたくしは若過ぎました。
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この時代のアメリカって、トムとジェリー見てても感心するけど(あ、私はディズニーより圧倒的にMGM派でございます)、ほんっとになんだか完成度が高い!!
今みたいにCGとかの融通が効かないから、本当に完璧に一つ一つのシーンが作り出されてて、しかもジーン・ケリーの踊りや歌もさることながら、爆発する家に駆け込んだり、オートバイで何十メートル下の川に落ちたりするスタントマンのシーン、あれ本人がやってたっていうじゃないですか!!

いかりや長介の何倍も体張って仕事してて、もう驚き。

あと不思議なのは、あんなに踊って唄って激しいことしてんのに、息切れとかしてないみたいに見えるのはなんでざましょうか!?
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そういえば、トムとジェリーのトムがとあるエピソードでリストの曲をピアノで弾くとき、鍵盤がばっちりその音を叩いているのにめちゃくちゃ驚いたことがありますけど、ジーン・ケリーの完成度の高さも凄いもんだ。
1950年代のアメリカは真剣勝負だったんですねえ!!

共産圏が生きていたころ、それらの国々の人達も激意的テクニックを持って様々な分野でいろんな技を披露してましたけど、ジーン・ケリーみたいな「も、ほんっとに踊ったり唄ったりが好きなもんで!」みたいな、天真爛漫さを醸すのはさすがに不可能でしたからね・・・みんな国に言われてやってます、みたいなね。あれが見ててなんかこう、たまらないものがありましたね。コマネチとか。(古!)

いやあ、いいですよ、「雨に唄えば」。
たまにこういう映画を見ると体中青空!!みたいな気分になります。
見る人を楽しませるっていう点ではもう最高点じゃないですかね。
エンターテイメントはここまでやってもらわんと。
驚くことにユーモラスのセンスも未だに通用するし。
予定してなかったのに、思いがけず大爆笑するシーンがありました。
あ、でも考えてみればトム&ジェリーも未だに大爆笑できるし(DVDで全作品持ってます☆)
・・・凄いな、MGMのセンス。

ジーン・ケリーとまではいかなくても私もまあ、甘ったれすぎない様に頑張ろう。
どんなに激しく踊っても息切れせずに白い歯を見せて笑うジーン・ケリーの写真でも机の傍らに貼っておきますかね。
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# by dersuebeppi | 2007-06-13 03:13
忙しい、忙しいと散々言い散らしておいて、実はぜんぜんお仕事がはかどってません。
はい。

あ、でもとりあえず津原泰水さんの小説「人形がたり」のイラスト、アップしておきます。今日送ったばっかりのやつと、先月号のと。
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人形をテーマにしたこのお話、今回は殺人事件が絡んでくるざます!!
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なんでちょっとこんな雰囲気で。
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でもこれ以上のお仕事にはほとんど手がついておりませんです。

じゃ1日何して過ごしてんのかというと、PCの前に座りっぱなし。
またはDVD見まくり。
最近Youtube中毒のようになっておりまして、しかも見て満足するだけでは足りず、その動画をダウンロードすることに拘りはじめてしまいました。
一件すると、過労死するくらい頑張って働いている事務職の人のようにも見えますが、はっきり言って明日の糧になるようなことは一切してません。
それどころかPC立ち上がってるついでにネットオークションで服などを見つけては買ったりしてしまい、生産性を失っているどころか散財女王みたいになってます。
まじでやばいです。

・・・ああ、でもって気づいたら6月の半ばにさしかかってるじゃありませんか・・・・

しかもなんとショックなことに、7月の半ばに予定していたイタリアの夫の実家行きが6月の末に早まらせたいという主旨のことを言われてしまい、「ちょっと待ってよ、あたしから自由を奪わないで~!」と夫に叫びついてしまった私。
「こんなふうにだらだらとPC依存症になっているように見えるだろうけど、実はこうしながら徐々に次への作品に注げる最良の集中力を貯蔵してのよ!!」 
・・・なんて言い訳は効果ゼロ。

実は実家の姑、なんと今月22日までブラジルへ行っております。
先ほど電話が来て「あんたたち23日に来なさいよ!23日ならあたしも帰ってるし!」みたいなことを言っていました。冗談じゃないって!

この姑の長期に及ぶブラジル滞在ですが、出発の前日まで私に隠していたところがほんっとに憎たらしゅうございます。

何でブラジルへ行ったのかといいますと、前にも書きましたけども私に尻を押されて夫の妹が南部の町に留学しておりまして、ブラジルのようなフレンドリーな国にいながら「おともだちがひとりもできない、え~ん」という、25歳の女性とは到底思いがたい内容の電話をここの家やらイタリアの家やらに毎日のようにかけてくるんでございました。

「そんなはずはない!!ブラジルていったらあんた、世界で一番友達作りやすい国だよ!?あたしなんてブラジルを離れる前の日に会った女性に別れを惜しまれて泣かれたような、そういう国だよ!? なんでそこで友達できないわけ!?」と叫んでみたところで、答えはこう。
「いいの、どうせあたしが悪いのよ。あたしがこんなに閉鎖的だから。どうせあたしなんか」

どうやったらあんな土地でここまで落ち込めるのだろう。私にはわかりませんね。

でも事情をよく問い質してみますと、どうやら行って早々出会った同郷のイタリア男にフラれたんだそうです。そこからもうすっかりやる気をなくしてるような様子。

それを心配して、姑は旅立ったわけですが・・・

子供依存にもホドがあるだろ!?え!? 25歳の娘のことなんか放っておきなさいよ、きいい~っ!!! 
だいたいなんで友達を作れないかっていったら、責任はあんた、あんたがいつでもそばに居過ぎるからだよ!!いつでもどこでも困ったときにはそこにママがいる、ってそれ、ダメじゃん。ぜんぜんダメじゃんっ!!

・・・と私が怒鳴る事を想定したのか、私は小姑から「ママが来てくれるみたい」ってかなり前から聞いて知ってたのに、姑は其の件に一切触れず。徹底的に黙り続けてたわけです。凄いですね。

一件ワンダフルなイタリア人の家族主義も、ある意味問題あると思うわたくし。

しかも家に95歳と98歳のばあさん二人残して(留守の為にさすがに誰かを雇ったらしいが)、20日間も娘と蜜月。スカイプで送られてくる写真はみなどれも親子で顔を寄せ合って嬉しさ炸裂な雰囲気。たしかにまあ、婆さんの世話で疲れてたってのもあるんでしょうけど、それなら、あえて、どんなに娘に会いたくてもこの際半年だけだし我慢して、お友達でも誘ってどこか家族とは関係ない土地にでも行けばいいじゃありゃあせんか!?え!?

モーレツイタリア家族を刊行して以来、愛する息子が住んでいても私の存在がかなりでっかいハードルになっているらしく、その分ブラジルでストレスを炸裂させてるんでしょう、きっと。

ちなみにイタリアに20日間ひとり残された舅は大喜びで毎日遊びまくってるらしいです。

そしてイタリアへ行ったら、みっちりブラジル話を聞かされるのかと思うと・・・うう・・・

とにかく。
ブログも更新したし、明日からは必ず仕事しますよ~っ!!! 
こんだけ葛藤してんだから、大傑作になるはずよ(嘘)
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# by dersuebeppi | 2007-06-12 02:27

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