帰りました・・・

リスボンは気温30度、快晴。
やっと着いた・・・着きました・・・

かつてソビエト連邦が存在していたころ、日本からヨーロッパへ渡る飛行機のルートにはアラスカ経由の北周り、そして南周り、でもってソビエトの飛行機を使ったモスクワ経由というのがありました。
この中で一番早くイタリアへ到達できたのはモスクワ経由なんですが、これには時として座席が外れたり水滴も天井から滴り落ちる、サービスという概念が一切感じられないアエロフロートという機材に乗らなければなりません。
そして時としてはトランジットでモスクワ空港のそばのしょぼくてこきたない、ベッドにはさっきまでそこで寝ていた人の気配がフレッシュに残るそんなホテルに一泊させられたりすることもあり、気持ちよく旅を楽しみたいのなら北周りか南周りを選択することになります。
わたしはこのすべてのルートをトライしたことがありますが、南周りはシンガポール航空で何か所も給油やらなにやらで経由しながら最終目的地ローマに着いたのは30時間後くらいだった気がします。
世界トップランクのサービスを誇る航空会社だとしても、それの有難味がだんだん感じられなくなってきてしまうほど、やはり南周りは遠いですね。

カタール、リビア経由でモロッコ、モロッコからリスボンへ入った今回も、そんな南周りのつらさをしみじみと思い出しました。
カタール航空も立派だし、サービスも満点だし、映画も何百個という数の中から選べたり、ほんとにすごいんですけどね。
なのに最後にはもう座席の模様しか見つめるものがなくなっていました。

そしてやっとリスボンの我が家に到着を果たしたわけです。
やった!!

しかし・・・今の私、尻も背中も首も全部バリバリのガチガチで、まるで全身の筋肉に石膏を流し込んだみたいな心地です。数日間くらいどっかの保養地でこれらの痛みを解したい気分なんですが・・・仕事がつまりまくりなんで休んでなんていられないわけです。
こんなとき、ほんっとーーーに風呂があったらどんなに素晴らしいだろうかと思います。

それにしても、このカタール経由が取れないう場合半ば本気で考えていたシベリア鉄道ルートを選択しなくてよかったです。
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# by dersuebeppi | 2010-04-27 14:58

いろいろ

諸々の事情により、なかなかこちらも更新できずにおりました。すみません!
その間いろんな事がありすぎてどこからどう処理をしていけばいいのやら・・・

子供がいまさら新型インフルになったりなんだり。もうすっかり回復はしているんですけどね、ほんとに今更。

そんないろいろの中で一番喜ばしい出来事は、手塚治虫文化賞の短編賞を恐れ多くも頂いた事です。
授賞式は来月なのですが、とにかくうれしいです。
ほんとに漫画、続けていて良かった・・・

とりあえず、リスボンの家に戻って、心を今より落ち着かせられたらまた更新します。

・・・そう、私も実はアイスランド火山噴火で足止めを喰っているうちの一人なんでした・・・・わはは・・・

もう悔し涙も枯れました。
火山万歳、温泉万歳、です。
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# by dersuebeppi | 2010-04-19 14:03
2010年マンガ大賞、先ほど授賞式が終わりました。
私は日本へ帰れませんでしたので、スカイプで画面だけ参加させていただきました。

スカイプの画面に授賞式の会場が映し出されるまで、「O村編集長のことだし、人違いやったわ、みたいなオチつきそうだよな・・・」とずっと思っていたんですが、違いました。驚くべき事に現実でした。
多分世界で一番この現状を信じられていないのが私だと思います。

自分が読んだ漫画を誰かに薦めたくなる、そんな漫画を選ぶというのがマンガ大賞のコンセプトだそうですが、なんてありがたくて素晴らしい賞なんでしょう。 漫画と言う表現手段でご飯を食べてきている自分に対して、こんなに感動した事はありません。 漫画万歳!! 
今回頂いた賞の喜びを糧に、賞のお礼になるような面白くて楽しい漫画をこれからもどんどん描いていこうと心底から思いました。

一般の人が持っているステレオタイプなイメージではない古代ローマ世界を描きたくて描きたくて、もともとは同人誌「赤い牙」で載せていただいた無セリフローマ漫画から始まり、お互いが漫画家になる前からの仲良しである三宅乱丈にテルマエの一話目のラフをファックスして2人で「バカなマンガだ!!」と笑いあい、それをビームに紹介してもらい、載せてもらい・・・
そして今とうとうこんなところまで来てしまいました。
今思えば、ビームに掲載が決まった時「え!?いいの?こんな読者をバリバリ選ぶようなマンガ本当に載せてくれるの!?」と半信半疑で、それでも嬉しくて思わず近所の和食屋で家族で「ビーム掲載ばんざーい!」とお祝いしたりした事もありました。
それがマンガ大賞なんて・・・

本当に私の漫画を手にとって下さった、そして読んで下さった、それだけでなくお友達にも薦めたりブログで取り上げて下さった、全ての皆さん、本当に本当にありがとうございます。

そしてコミックビーム。
この雑誌があったから、「テルマエ・ロマエ」は世に出れました。
懐の広いいたずらで遊び心いっぱい、熱血もあり、知性にも溢れ、だけど深さも切なさもあり、一冊読むだけで人間の持っている全ての感情をフルに動かしてくれるこの素晴らしい雑誌と、底に携わる編集の方達皆様にも心からお礼をお伝えいたします。
奥村さん、岩井さん、そして青木さん、遠くにいてもいつも支えてくれてありがとうございます!

そして生きるローマ人みたいに私にいろんな情報を提供してくれる旦那にもありがとう!
Gratias ago, Beppino!
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# by dersuebeppi | 2010-03-17 16:46

連載一話目に関する補足

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昨日発売されたコミックビーム4月号で新連載開始となった「テルマエ・ロマエ」なんですが、連載一話を読まれた方のコメントなどを頂き、「う・・・これは如何せん補足が必要だ・・・」と思ってしまいました。

確かに今回の話でのルシウスはちょっと(いや、かなり)気の毒な設定になってますし、平たい顔族との接触も今までのような知的触発が発生せず(生理的触発のみ)、パターン化している「平たい顔族恐るべし」な展開の流れにはなっておりません。
しかもコンセプトが奇抜なので、ひょっとするとこれでテルマエを支持してくださっている貴重な読者の方を一気に絞ってしまうような結果になることも考えられます。

前にも書きましたが、今後私としては風呂文化も去ることながらこの当時のローマの日常生活という世界にスポットを置いて話を進めたいと思っているので、ハドリアヌスの時代にローマではローマ人がどのように生きていたのかと言うことをネチネチと描いていくことになると思われます。

なのでその流れで今回のテーマである男根信仰についても、兼ねてからこれはローマ世界では絶対に避けては通れないものだと確信しておりましたので、日本にも存在するそれと同じ信仰と絡めてみた次第です。
詳しくはこちらを見て頂ければ写真が何枚か出ております。

古代ローマの場合はキリスト教が普及されたことによって人間の裸体が恥ずかしいものとされ、ましてやこのような豊穣を司る男根信仰のようなものもすっかり途絶えてしまいますが(実は若干形状が変化した状態で現在もイタリアではお守りとして存在し続けてはいるのですが)、それ以前は極普通に街角や家の中やいろんなところで皆が普通に目にしていたものだったのです。

ポンペイの遺跡を訪れた事がある方ならご存知かもしれません。
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ポンペイの街の中で目にするプリアポス神や壁に備えられたあのシンボルに「うわあ、ポンペイってすげえ街」という印象を抱く人も少なくないと思うのですが、あそこは特別そういう事に固執していた街というわけではなく、ローマの領地全体に極普通にあった光景の一部分だと思っていただくべきかもしれません。

なんで、私もビームの新連載一回目で「ごく当たり前のローマ人の日常」を装って掲載させていただいたわけです。

とは言えねえ。
私も自分の家族にこの話が読まれる思うと冷や汗が・・・

ま、いいや。なるようになれ。

長々と新連載一話目に関する補足を記しましたが、単行本になった折にはコラムにもっと詳しくご紹介させていただこうかと思っております。
とりあえず来月号からは今回のショックを踏み台にしたルシウスのコピーパワーが戻ってきますので、どうぞこれに懲りずにお付き合い下されば嬉しいです・・・
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# by dersuebeppi | 2010-03-13 17:45

コミックビーム4月号

これ・・・
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間も無く発売です。
今まで不定期連載だった「テルマエ・ロマエ」が表紙&巻頭カラーで新連載になります。
で、初回号には「テルマエ・ロマエ手ぬぐい」が付録に付いてまいります。
風光明媚なナポリ湾を東海道五十三次っぽく描いてみました。
こんな感じです。
四国の業者さんで作ってもらったそうで、純粋な国産品ですよ!嬉しいな!
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・・・いや、しかし、あれですね。
Ⅰ巻にこれだけ反響いただいた後から毎月連載を始めるってのは、正直言いまして物凄く緊張します。ドキドキです。
今回掲載されるエピソードはもうかなり前から考えていたものだったのですが、その時はまだこのマンガが連載になるとか、またはこれほど沢山の方達に読まれるとは全く想定していませんでしたので、ハッキリ言って内容、若干キバツです。
・・・ピューリタン的思想をお持ちの方や人間の生理的現象を認識できないあどけないお子様にはちょっとお読みいただけないかもしれません・・・予めご了承くださいね☆

でもまあ、もうここまでくれば乗り掛けた舟ってことで、あまり細かい事は考えないで突き進んで行くしかないので、このノリでどんどん行かせてもらいます。

比較文化をテーマにした場合は最終的には何でもアリってことで。

頑張ります。
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# by dersuebeppi | 2010-03-10 17:17

写真逃避行はまだ続く

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本日リスボンはやっと何週間目・・・いや何ヶ月ぶり?に晴天です。
年間晴天率の高いこの国にしては全く異常なここ数ヶ月でしたが、このまま当分晴れててくれることを願います。
米国へ引っ越すまで残された期間はあと3ヶ月、そう思うとここで過ごす一日一日が貴重でなりません。
とか言っておきながら、外を散策するような時間も全く取れず、切ないです。

なんで、やっぱり過去の旅行先の写真を見ながら妄想逃避行するしかありません。

シリアの続き:

まずパルミラのオアシス
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古代ローマ時代の墓とその内部
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これなんだったっけ・・・古代ローマ時代のダムの跡だったような・・
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砂漠のど真ん中にある遊牧民の経営する「喫茶店」。
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羊の群れと遺跡
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写真はまだまだあるのですが・・・とりあえず今回はこの辺りで。

仕事部屋の窓の外には抜けるような真っ青な空が広がっています。
仕事が無かったら・・・無かったらもう間違いなく今日は海辺散策日和だな・・・
仕事が無かったら・・・

はあ。
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# by dersuebeppi | 2010-03-09 17:28

シリアの遺跡2

前回更新時にシリア時代の写真をいろいろ掘り出して見ていたわけですが、投稿写真をご覧なったコミックビームの副編岩井氏から「なんかさ、火星っぽいよね!?」というご感想を頂きました。
そう、たしかにあそこの土地は「どこかの国」とかいう狭い境界線的意識からぶっとび、なにやら惑星的な気分に浸れるところが多かったです。
細々した日常の出来事が、なんだかどうでもよくなるような景色。そういう景色を提供してくれる場所というのは地球上には沢山あると思うのですが、これくらい「宇宙空間の中の自分」を感じられる場所は私が今まで行ったなかでは他にありませんねえ。
時代もこう、横軸に流れていなくて、縦割りみたいな(意味わかりますか?)場所ばかりで。
乾燥地帯のローマ遺跡は他の地域より驚くほど保存状態が良いですね。
イタリアの遺跡よりは私にとってはやはり中東のローマ遺跡が一押しです。

というわけで、何枚かまたアップします。調子んのって。
いやー、今すぐにでも戻りたくなってきた!!

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ユーフラテス川沿いローマ帝国の国境。ここから向うはパルティア。
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商業都市パルミラの遺跡
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全てにキャプションを入れるのが面倒くさくなってしまいました。
すみません。
まあ、とりあえずご覧ください・・・
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# by dersuebeppi | 2010-03-03 17:48

シリアの遺跡

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シリア暮らし時代に拾った猫のWeb漫画「アラビア猫のゴルム」、本日5話目更新されました。
私がシリアで何をしていたか、ご興味のある方はどうぞ!(旦那がアラビア語文学の研究で訪れていたんで、私は実質何かをしていたわけじゃないんですが、まあ日々のあれこれ)
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この漫画を描いているといろんな事を思い出します。
シリアは生活しているときは「ああ、もう早くここから脱出したい!」と思ってばかりいましたが、(まあ理由はいろいろあります、風呂の無い家、全く調達できない日本の食材、豚肉不足、言葉の壁、文化の圧倒的違いetc..)

でももしかしたら今、私が最も戻ってみたい国ナンバーワンかもしれません。
ブラジルもいつも思い出す国のひとつですが、シリアはなんといか、ブラジルとは相容れない別の引力で猛烈に引き寄せられてしまいます。

だってねえ、暮らしていたダマスカスから車で数時間もいけばもう、こんな様子の国ですよ?!?
こんな、まるで、いつの時代よ!?みたいな場所があっちこっちに普通にあるわけですよ。
(黒い遊牧民のような人物は私です)
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こういう場所へ行って思うのは、世界が全て同じ時間の経過の仕方をしてないってことです。
それを同一線上に並べて「今はこういう時代なんだからこういう解釈にしなさい」ってのは何かと難しいもんだよなと実感させられました。
当時、ちょうど隣国イラクではえらい事になり始めていた時期で、家財道具一式背負った車がどんどん国境を越えてシリアに入ってきていましたっけ・・・

まあ、そんな感慨深い思いで日々過ごしていたシリアに深い愛着を未だに感じてしまうのは、この漫画の猫であるゴルムと出会ったからでもあるのですが。
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それとついでに:
ずっと在庫切れになっていた「ルミとマヤとその周辺1」も「それではさっそくBuonappetito!」もテルマエの波に便乗して重版できたそうなので、是非よろしかったらどうぞ。「モーレツ!」は売り切れて今再版してるそうです。正直なところ私的には意味不明です、このテルマエの波。
(でもご存知ない方には予めお断りしておきますが、上記の漫画はテルマエとは全然絵柄が違いますんでご了承下さい)
以上、宣伝でした。
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# by dersuebeppi | 2010-02-25 18:19
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先日日本で収録したインタビュー、TBS[王様のブランチ」で明日放映されるようですね。
私も詳細は良く判らんのですが、本の紹介コーナーで出るようです。
放映時間は午前中9時30分から?

連日の疲労が蓄積して鏡もろくに見ていない私自身の事はどうでもいいのであまり注目しないでください。
それよりもこのインタビューに使われた台東区の「梅の湯」という銭湯、この素晴らしいレトロ感を是非ともご覧いただけたらと思います。テレビ局の方が探して下さった様なのですが、でーんと大きな富士山の描かれた(もといヴェスビオス火山)、本当に素晴らしい銭湯でした。営業時間なら入って帰りたかったくらいです。
地方よりも都内には昭和に立てられた銭湯がこうしてそのまま残っている確率が高い様ですね。

しかし、今時間を置いていろいろ思い返すと、言うべきことだったことが言い切れず、ちょっと残念です。

テルマエ・ロマエの今後について・・・という質問も振られてとっさに「それは秘密です」と返してしまったのですが、後から考えれば「この先この漫画ってどうやって続くのよ!?」と思われている多数の読者の方がいらっしゃるのも事実で、その辺をフォローすべきだったかもしれないと思ってしまいました。

「テルマエ・ロマエ」は風呂漫画というジャンル(そんなジャンルはないが)にカテゴライズされておりますが、自分的にはあれは風呂を媒体にした「日本との比較文化に軸を置いた古代ローマ漫画」だと思って描いております。
決して日本の風呂に驚く古代ローマ人漫画、というコンセプトのみのものではありません。
古代ローマと日本の共通点というのは実は風呂だけではなく、本当にいろいろありまして、主人公も今のイタリアには滅多に居ないけど、日本になら結構居そうなクソ真面目な男にしたのはそれもあるからなんです。

そんなわけでまあ、2年前、シリーズ連載にしようやと編集長が引っ張ってくれた時点で私も「そうか、じゃあもっと広い範囲で古代ローマの事が描けるかな」と思い立ちました。
一巻はとりあえず日本の風呂にびっくり仰天一色の展開になってますが、今後はせっかく古代ローマの誇る5賢帝の一人ハドリアヌスという凄い人物も登場させられたことだし、広範囲にもっといろいろと掘り下げた展開で皆様に知られざる日常の古代ローマ世界をご覧いただけたらなと思っております。
以上。

・・・というようなことを、インタビューで言えばよかったかなと。
この場を借りて補足させていただきます。
要領悪くてすみません!


それにしても・・・
自分と笑いのツボが同じ限られたクラスメートに見せているバカ漫画を描いたノートの一ページが、どういうわけか全国版の新聞に載せられてしまったような、そんな焦りと不安が今も続く私です。
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# by dersuebeppi | 2010-02-19 18:28
ポルトガルと日本の距離はやっぱり遠いです。
スケジュール的には帰ってきた昨日から仕事開始予定だったのですが、今はもう眠くてだるくて無理。
歯茎も腫れて痛いし(歯槽膿漏か)。
ネームをやってる最中に寝てしまうし。
無理。

日本での数日間があまりにも慌しかったので、その疲れが今一気に出てきていると思われます。
でもやるべきことは全てやれた様子なんで、それだけは良かった・・・
いろいろと本を買いたくて行きたかった書店には一件も行けてないし、スーパーも物色できなかったし、ほんっとに仕事の用事だけして帰ってきたわけですが、取材先が「お湯」だったのがせめてもの救いです。

12日に行われた三宅乱丈と朝倉世界一さんのおめでとうパーティーも、予定時間の午後8時から朝5時まで全うできました。
あの日は朝から夕方までみっちりテレビの取材、テルマエ50冊に風呂に浸かるルシウスの絵付きでサイン、その後にこのパーティーがございまして、引きこもり生活者としては最も人前に出る時間が長かった一日だったにもかかわらず、朝からほとんど自分がどんな様子なのかを鏡で確認できない状態で過ごしました。ホテルに帰って自分の顔を見たら凄いことになってました。でもそんな懸念もいろんな方達にお会いしているうちにどうでもよくなりましたけどね。

しかし、すごいなコミックビームの集いというのは・・・
副編集長のIさんが「アレは大洋上のいろんな浮遊物の寄席集まり、ないし吹き溜まりみたいなもん」と仰ってらっしゃいましたが、本当にそんな感じです。

イタリア留学時代、ルネッサンス絵画よりも虜にさせられ私の貧乏生活を精神面で支えてくれた丸尾末広さんが斜め後ろに座っていらしたので、無謀だと思いつつも「サ、サインを・・・」と最新本「芋虫」を手に擦り寄ると、黙って頷いて描いてくださった時にはほとんど泣いてました。一生の宝です。
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その後全身からコーヒーの香りが漂ってきそうな山川直人さんと上野顕太郎さん、そして松田洋子さんとそこだけ周りと流れる時間が違っているかのような深い漫画談義も楽しかったです。
おおひなたごうさんとも10年ぶりに再会できましたし。
しりあがり寿さんとも熱く握手を交わせたし。
憧れのとり・みきさんにもお会いできたし。
松田奈緒子さんやご主人の新保信長さんともお会いできたし。
タイム涼介さんかっこよかったし。

もっといろんな方達にもお会いしてますが、ざっと上げてみるだけでもこれだけの密度の濃い人たちの集まる会だったわけですね・・・すごいですね。
っていうか、コミック・ビーム、すごいなあ。良い雑誌だなあ・・・紹介してくれた三宅乱丈には本当に感謝してます。
普段日本から遠く離れて誰にも会わない私にとっては数年分まとめて凄い人たちに会えたという、そんな祝賀カラオケパーティーでした。

ただし自分がそこで歌った「ランバダ」と「いなかっぺ大将」の記憶だけはさっさと脳から薄れてなくなることを切願せずにおれません。あーあ。
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# by dersuebeppi | 2010-02-17 01:46

漫画家ヤマザキマリのブログ。連絡先等はプロフィール欄をご覧下さい


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