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フィレンツェのパルミラ

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間もなく開催されるG7文化サミットを記念してフィレンツェのシニョーリア広場に、ISによって破壊されてしまったパルミラの凱旋門のレプリカが設置されました。
L'arco di Palmira risorge in piazza Signoria


美術の勉強の為に長い年数を過ごしたフィレンツェと、その後移り住んだシリアで何度も訪れたパルミラ。このニュースの写真を見ているとしみじみ感慨深くなってしまいます。
(ちなみにこのレプリカは既にロンドン、NYでも既に展示されてきたそうです)

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破壊したところで、このような壮大な遺跡が存在したことも、こういう文明や文化が栄えた場所があったことまで歴史の中から無くしてしまうのは無理なこと。この凱旋門を見て沢山の方達がそれを感じてくれますように。

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ユーラシア大陸の西と東を結んだ隊商都市パルミラは、様々な民族の宗教も、そして異なった生活風習も全て受け入れていたメトロポリタンだったと言われています。
時空旅行ができるのであれば一番最初に行ってみたい都市かもしれません。

私もパルミラの凄さを伝えるために漫画に度々描いております。


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只今日本を巡回中の『ルーブル no.9』の為に描き下ろした「美術館のパルミラ」
4月15日からは福岡で開催されます:こちら→ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」
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「世界の果てでも漫画描き」というエッセイで描いたパルミラ。
まだISの脅威なんて全く無かった頃です。
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そして現在連載中の『プリニウス』でとり・みきさんが描いたパルミラ。
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パルミラ万歳。
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by dersuebeppi | 2017-03-30 16:56
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「よい風呂の日・ヤマザキ春のマリまつり2017」
日本記念日協会によって正式認定されたよい風呂の日
お湯ではありませんが、ホッと心があったまる音楽の銭湯を存分にお楽しみ下さい。

チケットの予約などの 詳細はこちら 

日時:2017年4月26日(水) 18:30開場、19:30開演
会場:月見ル君想フ
料金:前売3500円、当日4000円(別途2ドリンク)
出演:とりマリ&エゴサーチャーズ……ヤマザキマリ(Vo)、とり・みき(Gt)、葛岡みち(Key)、伊藤健太(Ba)、松井泉(Per) ※サンコンJr.(Dr)は休み。
GRACE(Dr)

皆様のお越しをお待ちしております!

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by dersuebeppi | 2017-03-30 05:03
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『たけしのニッポンのミカタ』
今回は「こんな所になぜ!? 隠れた名店&名人スペシャル」がテーマですが
「こんな所になぜ!?」ということで、わたしは相方とり・みきさんの故郷熊本県の人吉で遊ばれているという “かるた”を紹介する予定(収録なので編集されていれば)。

その“かるた”についてはこちら


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そういえば撮影中、となりに座っていた生駒里奈さんと水族館ネタからピラルクーの話になり、「わたし、あの魚ダメなんですよ」という彼女。ピラルクーの皮で出来ているバッグ4つも持っているのが自慢だという話をすると、凍り付いたような表情になっておりました。そこでたけしさんが「でもあれだよ、アイヌは鮭の皮で靴とか服とか作ってたんだよな」というリアクション。
この番組の楽しいところは、収録なのでもうどうでも良いようなバカバカしい内容の話も興味深い話もめいっぱいできることかもしれません。
こうして会話欲が触発されて制御できなくなってしまい、そして『ヤマザキさんってよく喋るよね』と思われてしまうのでありましょう。イタリアに滞在中は猫以外とはほんっとに誰とも喋らない寡黙な日々を過ごしているのですけどもね...
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by dersuebeppi | 2017-03-29 21:14
更新されました:
ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記
第118 「喧嘩でものを破壊するだけじゃない、知られざるイタリア女性の実像」


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エッセイでも触れていますが、私の見る限り、ここにある項目の幾つかはそのままイタリア男性にも当てはまるのでは?……という気も致しております。

ちなみに↓これがゴッド・ファーザー1でのシーン。



ブラジルですが、数日前ネットに上がっていた夫の別の女性との現場を突き止めた妻大暴れの動画↓



正直、どこの国籍だろうと暴れる女は暴れるんですよ。
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by dersuebeppi | 2017-03-28 21:07
久々に外へ出ました。

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天文台(今は大学の天文学部)

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のそばの川辺裏で魚をねらっていたお方
綺麗だのう

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野良猫とも遭遇 

いいあんばいの体格

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そして日本よりお先に散ってしまった桜…ではなくおそらくアーモンドの花びら

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春だ

家では相変わらず距離を置いた場所からじっと観察されているのだった

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by dersuebeppi | 2017-03-28 04:02
只今発売中のKu:nel5月号
よりエッセイの新連載が始まります

タイトルは「わたしの扉の向う側」
今回はフィレンツェ時代にアルバイトをしていたことのある、ポンテヴェッキオのそばのカメオ屋さんの話。

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よろしかったら是非。
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by dersuebeppi | 2017-03-25 14:56
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『私の友人である谷口ジロー氏は柔らかさを彩る天分を授かっていた』
"Il mio amico Taniguchi possedeva il dono di colorare la leggerezza"

イタリアの日刊紙 La Stampa に本日アップされていたイタリアの漫画家IGORT氏の記事です:
"Il mio amico Taniguchi "


谷口氏とは20年来の友人であるイゴルト氏は、この記事の中で、谷口ジローという作家が日本よりも欧州で評価されていたこと、その欧州で「漫画界の小津安二郎」と呼ばれる事が負担だという胸の内を語ったことにも触れています。

全文を訳したいところですがざっと抜粋すると:

«Perché, non ti piace Ozu?» scherzavo io. E lui, che ovviamente amava il lavoro di Ozu, uno dei massimi registi e narratori della vita minuscola in Giappone, si schermiva «no, non è questo».
「なぜ漫画界の小津と呼ばれるのが嫌なのですか?」とふざけてみた。日本の些細な日常の傑出した表現者である小津監督の作品を勿論彼も敬愛しているはずだが、「ちがう、そうじゃないんだ」と庇った。

Non gli piaceva essere inscatolato, non amava le etichette.
箍を填められたり、レッテルを付けられるのを好ましく思っていなかったのだ。

Ero a Tokyo quando lo cominciò e andai a trovarlo nel suo studio in periferia. .... Sembrava un sogno, quella velocità di produzione. Ma Jiro San, che aveva, all’uso giapponese, 4 assistenti che lo aiutavano negli sfondi, era considerato un disegnatore pigro.
東京では郊外にある彼の仕事場を訪れるようになった。……その作業時間の早さはまるで夢のようだった。しかし、4人のアシスタントに背景を手伝ってもらうという日本の方式で仕事をしているジローさんは、それでも自身を怠惰な作家だとしていた。

Malgrado la sua rapidità fosse un miraggio per un disegnatore occidentale, rispetto ai colleghi giapponesi era poco prolifico. Contravveniva alla regola della quantità, e della continuità opponendo una ricerca ossessiva della qualità.
欧州の作家にとっては彼の作業の早さはまるで幻影のようだったが、日本の同業者たちに比べると彼は寡作だ。品質への追究を徹底するとなると、量産と継続の法則には従えないだろう。

«Sono troppo lento per lo standard giapponese! Igoruto San», così mi diceva spesso.
『イゴルトさん、僕は他の作家に比べたら遅過ぎるんですよ』ということを、彼はいつも口にしていた。

....(la sua opera Harukana Machie, Quartieri lontani, avrebbe venduto oltre 300.000 copie solo in Francia) un giorno nel suo studio mi confessò: «sono povero».
(『遥かな街へ』はフランスだけでも30万部も売れた)、ある日彼の仕事場で『でも僕は貧乏なんだよ』と告白してくれたこともあった。


Jiro ascoltava musica, spesso, quando lavorava. Gli piaceva il rock. Era quasi infastidito dal fatto che si pensasse che lui ascoltava solo musica classica. «Mi piace», ma preferisco il rock.
ジローは作業中にはよく音楽を聴いていた。ロックが好きだったようだ。クラシック音楽しか聴かないように思われるのは迷惑がっていた。『好きだけど』、でもロックのほうがいいな、と。


Un giorno a Bologna mi disse «sono allergico all’olio di oliva». Al che risposi: «andiamo bene, Jiro San, in Italia è come dire che sei allergico all’aria, l’olio d’oliva è dappertutto, in quasi ogni piatto». Cercavamo ristoranti giapponesi, o cinesi.
かつてボローニャで『僕はオリーブ・オイルアレルギーなんだよ』と言われ、『ジローさん、それはヤバいですよ、イタリアでオリーブ・オイルのアレルギーだってことは空気のアレルギーだって言うようなもんだ。オリーブ・オイルはどこにでもあるし、どんな料理にも使われてるし』と答えた。そんなわけで僕らは日本食か中華のレストランを探して歩くことになった。


Dopo tanti anni, Jiro si ammalò, andai a trovarlo a casa, un onore che i giapponesi concedono solo agli amici intimi. Mi mostrò quel che stava disegnando. C’erano disegni meravigliosi, come sempre e un senso di pace che amavo. Quando lui e sua moglie Takako mi accompagnarono alla metropolitana Jiro mi disse: «disegnerai le tue storie per chissà quanto tempo ancora».
だいぶ年数が経ってから、ジローは病気になり、日本では信頼のおける友人しか許されないことだという敬意を抱きつつ、家まで彼に会いにいったことがある。彼は作業中の絵を見せてくれた。素晴らしい絵が沢山あり、それはいつもと同じ私の愛する平和的な感覚であった。奥様のタカコさんと一緒に地下鉄の駅まで送ってくれた時、ジローが私に「君はまだこれから先もずっとお話を描いていくんだろうね」と言葉をかけてきた。

«Anche tu Jiro San, voglio vedere tante storie nuove tue».
「ジローさん、あなたもです、あなたの新しいお話を沢山見たい」

Poi fu il momento dei saluti e lo guardai fisso negli occhi, che brillavano di tristezza.
それから別れの挨拶を交わすときとなり、私は悲しみが潤み輝く彼の目をじっと見つめた。

………

イゴルトさんは、この谷口先生へのオマージュ動画の一番最初に出てくる半纏を来た人です:



谷口先生は日本でももっと評価されたいとおっしゃっていたけど、実はまだ欧州では偏見を持たれがちな“日本の漫画”というものの多元性や幅の広さ、経済的生産性にとらわれている作品ばかりではないという側面を、それぞれが1枚の絵画のように丁寧で、かつ奥行きのあるお話と演出を叶えた珠玉の作品を通して確実に伝えてくださった、私にとっては本当に本当に本当に掛け替えの無い大先輩です。
このインタビュー記事を読んでいても、そのアプローチがしっかりと欧州の作家にも届いていたことが把握できて、読んでいて胸が熱くなりました。

ありがとう谷口先生。
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by dersuebeppi | 2017-03-23 19:40

フィレンツェ駆け足取材

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朝7時にパドヴァを出て10時からのフィレンツェ・アカデミア美術館を皮切りに、終日フィレンツェのディープ取材。
中井貴一さんが巡るルネサンスの巨匠ミケランジェロの旅番組にフィレンツェ・ルネサンスのご意見役として登場させていただきました。

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昨年は中井さんが案内人でレオナルド・ダ・ヴィンチを辿る紀行番組があったのだそうですが、今回はそれに続くかたちの番組で、ミケランジェロが焦点になっているそうです。

私は 『偏愛ルネッサンス美術論』でも触れておりますが、このミケランジェロという人があまり得意でありません。一抹のいい加減さもスキも許さないハーバード大学のエリート学生みたいな作品の有様には、初めて見た時から息苦しさと圧迫感を感じていたからです。でもディレクター的にも毎度の敬愛的発言とは違うものもたまには必要かということで、勝手なことを色々喋ってまいりました。
「賞讃ばっかりじゃその人物の本質は見えてこない」「毒がなければ美も引き出せない」と中井さんも、私のこの当時の画家や彫刻家に対する歪曲した見解を熱心に聞いて下さっておりました。


それにしても、毎度無人の美術館を見られる至福は何にも代えられないものです。
ありがたやありがたや…

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ちなみにメディチ家礼拝堂の地下にあるミケランジェロの壁の生々しいデッサン画には思わず戦慄が。
フィレンツェの社会情勢が不安定だった中、メディチ家礼拝堂の設計をまかされていた彼がここに15日間も閉じ籠らざるをえない状況にいたり、その間に描いたとされるもの。

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この閉ざされた空間の空気のせいもあるのでしょうが、なんというのか、この人がどんな状況におかれようとも、どれだけ自分に容赦ない性格だったのかが窺い知れるようでした。

メディチ家礼拝堂の取材を終え、私は夕方の電車で帰宅。中井さんご一行はタイトなスケジュールでの取材がまだ数日続くそうです。
ご苦労様でございます。
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途中、私がおすすめのフィレンツェの“サラメシ”も味見して頂けて良かった。


そして帰路の列車の中のイタリア・サラリーマン達。

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by dersuebeppi | 2017-03-21 13:37

花と羊の日曜日

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木々には花が咲きまくっております。


実家の雷に打たれて歪んでしまったアーモンドの木にも。
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本日はたいして手伝わされることはありませんでしたが、義父はずっとキッチンで壊れた手押し車の修理をしておりました


帰り道、冬の間山から降りてきていた羊の群れと遭遇。
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これからまた長い道のりを辿って山に帰っていくのだそう。


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未年の牡羊座生まれとしては何気にシンパシーを感じる生き物でもあるのでした。
(車から降りて近寄ってみたら群れの強烈な臭さとハエの襲撃に速攻で引き返しました)
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by dersuebeppi | 2017-03-20 02:08
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イランのお菓子。
1月の末パリでの滞在中、詩人で翻訳家の関口涼子さんから頂いた、たくさんのイラン食材(実は好物)の中に入っていたものです。

サフランテイストのふわっと暖かい食感の綿菓子。

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しかし、袋の中味を取り出した旦那が「これトランプの頭髪じゃないか!」と冗談を言ってくれたおかげで、それにしか見えなくなってしまいました。
そしてまた、これがイランの菓子というところがポイントです。

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とはいえ気がつけば美味しさに釣られて完食、世の中には不思議なお菓子があるものです。
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by dersuebeppi | 2017-03-19 15:53

漫画家ヤマザキマリのブログ。連絡先等はプロフィール欄をご覧下さい


by Thermari