<   2008年 11月 ( 13 )   > この月の画像一覧

a0087957_18411086.jpg


何度読んでみても面白くて、すっかり手放せなくなってます。
水木しげる先生の「ラバウル戦記」。

今年もいろいろな本を読みましたが、これが面白さと驚き的には突き抜けて本年度の№1かもしれません。

とにかく水木先生のあの飄々とした世界感でラバウルという第二次世界大戦の南方の激戦地での生活を表現されると、戦争というイメージとはまた異質な、不思議な気分を醸されます。

パプアニューギニアという神秘的な未開地を、戦争というフィルターに通さず見つめながら過ごしている水木二等兵。
左手を失ったりマラリアに掛かったり逃げたり死にそうになったり、といった劇的な出来事を実に何の盛り付けもない文章で淡々と書き進めていくあたり、これが別な作家だったらこうはならないと思われます。ある意味大変勉強になります。

で、何に一番感動したかというと、水木二等兵はが現地除隊を申し出るほど、このラバウルのあるパプアニューギニアのニューブリテン島の原住民と心分かち合って溶け込んでしまったこと。
彼はこの原住民のことを「土と暮らす立派な人々」という意味を込めて「土人」と呼んでいますが、この「土人」との接触を禁止されつつも結局いつも掟を破って部落へ出向いてしまうほど彼らの世界と人柄に惹きつけられていたようです。
そしてこの変わり者の日本兵を現地の人も「パオロ」と呼んで、とても温かく受け入れてくれていたようです。「パオロ」用の畑まで用意しててくれたというから、本当に好かれていたのでしょう。
一人で原住民に混じって踊りなんかも見たりしてたそうです。

表では容赦ない戦争の火花が飛び交っている中で、水木二等兵の、現実や既成概念に捕われない寛容な振る舞い方や、現地の人やこの土地に対する大らかな気持ちのあり方は、誰にでも真似できることではありません。

a0087957_18395878.jpg


ここで水木先生がお描きになられている踊りはニューブリテン島の「トゥブアン」という精霊です。パプアニューギニアにはこうした仮面や装飾によって表現されるたくさんの精霊がおりますが、この「トゥブアン」は特に霊力が強いものなんだそうです。

a0087957_18402386.jpg


こういうのを見ていると、水木先生の描く妖怪モノの要素が実はこのラバウルでも、更にどっさり吸収されていたのではないか、という憶測も否めません。

飄々と、時には面白可笑しく、悲惨な事象も感情に揺すぶられることなく、自らの苦労に酔いしれる事もなく、客観的でクールに表現されるそのワザは、漫画家になった私にとって一番見習いたい部分かもしれません。

水木しげるという人が漫画家になる道を選んでくれて、本当に良かった……
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-30 18:43
「11月は今まで手にしたことも無い大金が入ってきます。驚かないで!」

入ってこんよ。ぜんぜん。
毎日驚く準備してるんですけど。

お金が入ってくる為の仕事もなかなか捗りません。
今日はたった一コマ描くのに4時間も要してしまいました。
古代ローマ風呂漫画「Thernae Romae」の3話目です。
これからどんどん複雑な建造物とかが登場してくるので、少し途方に暮れています。
大金どころか、原稿料を自給で割ったらコンビニのバイト料くらいです。
がんばれあたし。

ところで以前に紹介したこのステキなポルトガル未亡人コスプレドール。
a0087957_2392978.jpg

昨日街中で更にこんなの見つけました☆
a0087957_24189.jpg

夫に死なれたばっかりにすっかり彼女の人生も狂ってしまったというわけだ。

またはこの2人は姉妹関係で、
「姉さん、いつまでもうじうじしてたってしょうがないわよ。保険金もたっぷり入ったことだし、2人でバカンスにでも行かない?」と嗾けている感じでしょうか。
タバコは紙巻派のようですね。渋いわ。

人生は世知辛い。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-27 02:45
a0087957_7342267.jpg


年を取ると若い時代に激しく感情移入していた文学作品などが思いがけず客観的にしか読めなくなっていて驚くことがあります。

わたしの青春の作家はたくさん居ますが、その中の一人が三島由紀夫でした。
豊饒の海なんて全4巻読みすぎてぼろぼろになり、買い改めたほど若いわたしの心を鷲づかんだ作品です。
映画にしてもかつてはパゾリーニやらタルコフスキーやらベルイマンを見まくり、大学の仲間と論議し合うほど入れ込んでいましたが(タルコフスキーに至っては暮らしていたFirenzeにも家があったので、ピンポンしたことあります。あいにく本人はお留守でしたが)・・・・
今じゃ寝る前に見たくなるDVDはMr.ビーンです。

年齢の衰えっていうのはほんとにいろんなところで感じさせられるものなんですね。

で、実は家からそう遠くないとある文化センターで「三島由紀夫週間」みたいなことをやっており、その催し物の一環として本日は三島に関する映画の一挙3本立てがありました。
青春の師匠である三島なので、「これは絶対行かねばならん!!」と思い立ってご近所の日本人のお友達お2人を誘って行ってきました。

最初は三島自身が主演している「からっ風野郎」
二本目はイギリスを舞台にした日米合作の「午後の曳航」
三本目は日本では公開されていない緒方拳主演「Mishima: A Life in Four Chapters 」

実はこの緒方拳主演のMishimaは監督がポール・シュレーダー、製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスで音楽がフィリップ・グラスという大変制作費も手間隙も掛かった質の高いものなのですが、日本では公開されていないのですね、いろいろあるらしくて。
私はこれをイタリアに留学して1,2年後くらいとの時公開初日に見たのですが、あまりに感動して後にビデオを買い、家に来る人全員に見せていました。

それから約20年近い時を経て改めて見直したわけですが。
遊びに行った家でいきなりこの映画を見せられたらたまらんですわ。
いくら自分との琴線を触れ合える人を求めていたとはいえ・・・
こんなとんでもない映画を強制的に見せていたなんて、若気の至りも迷惑の領域に到達していたとしか思えません。

でもまあ映画の質自体は今見てもなかなかいいなあ、とは思います。
「金閣寺」「鏡子の家」「奔馬」を仮面の告白にからめつつ三島の切腹までの行動や心理を表現していくのですが、日本人では作れないであろう距離を置いた日本や三島作品に対する典雅的な描写が「おお」という感じ。

三島由紀夫という人ですよ、要は。
若いときはよくわからなかったけど、まあ、なんていうか、彼の中では処理し切れなかった感受性とそれを処理しきれない彼の表現方法。自分の人生を作品仕立てにまでしなければどうしようもなかった、これはまあ、ある意味すっごいエネルギーだなあ、と思いました。
こんなエネルギッシュな人、そんなにいないでしょう。もっとみんな冷静だもの。
その辺に若い私の琴線が強く触れてたんだろうな、と実感。

一本目の「からっ風野郎」。


・・・・
まずラストは圧巻です。三島先生のために笑ってはいけないと心に強く言い聞かせつつも我慢できませんでした。
それと途中で水谷良重がエロティックなジャズバーで歌う「長くてまるいバナナ~食べたら下痢をした~」という歌にも椅子から崩れそうになりました。
あくまで真剣なシーンなんですよ?
字幕にはそこまで訳されておらず、周辺のポルトガル人は真剣に画面を見つめているので必死で自制しましたが。でもこの二つの要素だけのためにDVDを買おうかと真剣に考えている最中です。

もう三島先生、鍛えたカラダも惜しみなく披露できたし、包帯もまいたし革ジャンも羽織ったしで結構楽しかったんじゃないでしょうかね。

男の人ってのは、なんていうか、どんなに社会で揉み込まれも精神が年を取らない生き物だという気がしますが三島も全うにそれだよな、というのが率直な感想。
私の周りってそんなのばっかだし。

二話目の「午後の曳航」は美しいイギリスの港町を舞台に仕上げているので耽美的な感じに仕上がってますが、猫の大好きな人は絶対に見ない方がいいです・・・ううう・・・
a0087957_7322192.jpg

ラストは小説でも「ああ、やばい・・・」という気持ちを引きずらせるものがありますが、映画は舞台の自然や景色が美しすぎるだけにもっと残酷。
もう絶対Mr.ビーンで中和させないと今夜は眠れないでしょう。

同じ時代の作家として今私は水木しげるの「ラバウル戦記」を読んでいるのですが、彼だって感受性強い人なのに、同じ戦争の時期を生きてなんでこうも違うものなのか。

とりあえず映画一挙3本は40超えた人間にはしみじみ疲れるものですね・・・
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-23 07:37

a0087957_3385780.jpg

リスボンから北西に120キロ程行った場所に、アルコバサという修道院で有名な古都がありまして、そこで「修道院の菓子見本市」みたいなのが開催されているというので、ご近所のAさんに誘われて行ってきました。
a0087957_3351424.jpg


前日に某カフェにて開催されたタイ飯パーティー(とっても美味でした)で結構飲んでたお陰で二日酔いだし、喋りすぎたお陰で疲れてるし、でもって仕事もトイレに行ってる間も惜しまなければならぬほどの切迫状態だったはず・・・・なのですが、朝起きて窓から見える抜けるような青い空に負けて腰を上げたわたくし。

しかし行きのバスでは田舎マラソンのラストランナーの爺さんの後ろにバスが付いてしまい、普段より30分も遅れて目的地に到着。
久々に車酔いをいたしました・・・
a0087957_3355376.jpg


こんなコンディションの時に卵の黄身をたーーっぷり使ったポルトガルの修道院菓子のフェアなんかに行って味見してる場合じゃないんですけどね。

湿ってじめじめの修道院の中は、菓子の並べられたたくさんのブースが設置され、菓子を買うのに余念がないポルトガル人達でにぎわっています。
a0087957_337699.jpg


うーん。見渡す限りテーブルの上は黄色だらけだ!!
卵使ってない菓子なんて全体で一つくらいしか見つけられませんでした。
あとは全部卵&アーモンドベース。
a0087957_3401970.jpg

これはおそらくアーモンドのマジパンで作った鯛。
a0087957_3372762.jpg

鯛、だと思います。
にぎにぎしい歪み具合や成功に埋め込まれた歯やベロが何とも味わい深いですが、その表面を思い切り親指で押してみたくはあっても、食べたいとは思いませんでした。

ちなみにポルトガルの卵はそのほとんどにサルモネラ菌が沸いてるそうです。
私も以前、レイテクレームという卵を使った菓子を食べて発熱し、苦しい腹を抱えて寝込んだことがありました。

調理系の菓子はいいのですが、生っぽいやつもたくさんあるので、おそらくサルモネラ菌がわきまくってる可能性があります。
サルモネラ祭りです。

結局無難そうな(卵使用率の低そうな)菓子を調達して帰ってきました。

帰り道ではガラクタ市が開催されてました。
a0087957_338191.jpg

ほんっとにガラクタしかなくて、今度は自分も家の中にある捨てられないもの集めて参加したいな、と思いました。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-19 03:43
a0087957_355271.jpg


今日発売のコミックビーム12月号にわたくしの作品「Thermae Romae」(ローマ風呂)のシリーズ第2段目が掲載されております。

a0087957_3553688.jpg

今回も前回に引き続き主人公の古代ローマ時代の風呂エンジニアLuciusが日本のとある浴場に出没するお話です。
このシリーズは自分でもかなり熱烈に描いておりますので、読んでいただけると嬉しいです!!

それと、明日は講談社よりKISSプラスという雑誌で連載中の漫画「ルミとマヤとその周辺」の2巻が発売されます!

a0087957_3593490.jpg

2巻も少女マンガのジャンルに許されるべきかどうか、爺さん婆さんテンコ盛りのストーリーになってます。
ですが、私的には2巻の方が好きかな・・・
これも是非とも読んで頂けるととっても嬉しいです!!

以上、宣伝でございました!
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-12 04:00
イタリアの某新聞社のサイトで毎年取り上げられる「2009年カレンダーリスト」。

昨日も家の近所のショッピングセンター行ったらすっかりクリスマスの飾りつけになっているし、お店のデコレーションもクリスマスで、今から年末までの一ヶ月半なんてのは「無いに等しい」的な雰囲気に満ち満ちてました。

そうですね、もうすぐ来年なのね。

というわけで、ステキな「スイスの農夫のカレンダー」。

「ごめんくださーい、あのう、牛乳を分けていただけいたいのですけど・・・」とこの農場を訪れるとこういう展開になるという仕組みです。

「あ、はーい!すみません、今牛の調教してたもんで・・・すぐに牛乳の担当のところへお連れしますね」
a0087957_18553448.jpg

「あ、いらっしゃい、牛乳2タンクですね? なんなら美味いチーズもうちで作ってますんで、ちょっと味見していきませんか?」
a0087957_18555365.jpg

「やあ、チーズ何個くらいいるの?」
a0087957_1858874.jpg


・・・・誰が買うんだ?
スイスでは需要があるのでしょうか・・・?


ちなみに神父様カレンダーってのもありますが、これは悪いけど数年前からモデルが同じ。
a0087957_18583219.jpg

a0087957_18585373.jpg

免罪符の代わりにカレンダー大作戦・・・ってわけでもないのでしょうけど、イケ面で登場をお断りしてる神父もたくさんいると思われます。

ま、わたしはどっちもいらないな。
どうせ飾るなら昔商店街で配ってくれてたような、季節の柄の着物を纏ったおねえさんと風光明媚な日本の景色の合成写真みたいな、ああいうカレンダーが欲しいです。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-09 19:10
ハンサムで背が高くて日焼けしてて。

a0087957_18274847.jpg


ベルルスコーニって人はもう敢えて公の場に対する緊張感ってものが全く無くなってるんだと思います。
これ、べつに公の場では無い場所でイタリア人同士の会話での台詞なら、大騒ぎするほどのことでもないのかもしれないのですが。

「ユーモアだよ、だって昔の歌でもあるじゃない、君って日焼けしてるねえ~って歌」
とかニタニタ笑いながら弁明してるし、
世界中のメディアで物議を醸してる事を知った時は
「ほんっとにこんなことのしてくれて、ほんっとにおまえらアホ」なんて言ってるし。

ベルルスコーニが共和党贔屓とか、まあそういうのもあるかもしれませんけど、でも本当にこれってイタリア人のおっさん達にありがちなケアされてないユーモアの一つだよな、と思ったわしの夫の実家の周辺だって、実はこんなこと平気で言うオヤジであふれてます。

ただし世界では通用しない。
ましては今やマーティン・ルーサー・キングのような巨大アイコンになってしまったオバマ相手ならなおさら。
オバマ相手、というよりはオバマ支持者に、って言った方が正しいかも。

a0087957_18303782.jpg

↑「チビでハゲより日焼けの方がいい」と訴える若者。これもどうよ。
a0087957_18322595.jpg

↑・・・なぜアメリカにはオバマで俺達にはベルルスコーニなんだ・・・

でもあんたたちの周りにもベルルスコーニみたいなオヤジ、たっくさんいるはずですよ。

確かにベルルスコーニには私も全くシンパシー感じませんけど、でもこの人くらいイタリアのオヤジ性を象徴してくれる人もいないと思うのも事実です。

早くこの世からどんな肌のどんなことを言っても別にそれに対して誰も何も感じないくらい人種差別概念ってものが消えてくれれば一番いいのですが。
まだまだ何世紀もかかりそうです。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-08 18:36
大統領選挙翌日のオバマ。

a0087957_1848405.jpg


次期大統領首席補佐官に民主党のラーム・エマニュエル下院議員が決定されたそうです。
バシバシのユダヤ系アメリカ人。
a0087957_18493959.jpg

鋭い戦略眼と、真正面からの対決も辞さない攻撃的な政治スタイルで有名なの人だそうですが、オバマのカリスマで受け口を緩めさせておいたものを影からピシっと〆る役割、みたいな憶測をさせられるコンビネーション。
うーん。パレスチナ問題とかはどう処理されていくのだろう・・・

一方麻生総理はオバマと初めての電話で「小浜市」のこと話したみたいですけど・・・

オバマってのはオバマのお父さんの出生したケニアの地域の言葉で「審判」とか「正しさを見極める」という意味なんだそうですよ。
意味が繋がらなくてもとりあえず語呂合わせで嬉しくなる日本。
 
しかし日本という国にも今回のアメリカ大統領選挙のような興奮や緊張が感じられる事っていづれあるんでしょうか。
歴史ある保守的な国にはヨーロッパも含めて石橋を叩くよりも突き進め!的な決断ってのは結構難しいことだとは思うけど・・・でもいいのかなあ、このままで・・・って事までを考えさせられてしまう今回のオバマの勝利。

旦那がヨーロッパの歴史と由緒ある大学においてその教授陣の保守性に怒りを爆発させ、「もうオレはこんなところにおれん!もっと改革精神旺盛な場所へ行く!」と言い放ってさっさとシカゴへ行ってしまった、それと国の姿勢とが深く繋がっています。

日本も最近だとこんなのがありましたね。
アメリカに帰化した南部教授がノーベル賞取ったからって二重国籍を認める制度を見直し・・・とかね。

ところで:
シカゴの旦那が私のここ数日のブログを見て「・・・随分と仕事捗ってないみたいだね」と私の熱心さを嘲してましたが、旦那もイタリアの地元紙にどーんとシカゴ地域代表でオバマの事ネタにして出してるし、「あんたも研究捗ってないみたいだね・・・」と言い返してやりました。
a0087957_18535881.jpg

要するに今回の大統領選は古代ローマが好きな人にはツボだったって事かもしれません。
「オバマを歴代の古代ローマ皇帝に置きかえたら誰の時の興奮と類似すると思う?」
「改革への闘魂精神が嘘くさくなく、インテリで、統制力があって、40代で、でもってオーソドックスな観念だけじゃないカリスマ性を持った皇帝といったら、やっぱりトライアヌス帝じゃない?」
・・・という内容で一時間電話で喋りました。
a0087957_18555257.gif

なんだかんだでこんな話題で盛り上がれるのは旦那しかいないので、私も救われてます。
でももうそろそろ落ち着こう。

そうそう、そういえば地元アメリカではオバマが勝利宣言のときに娘たちに誓ったホワイトハウスへ連れて行く「Puppy」が話題になってて、一体次期大統領はファースト・ペットにどんな仔犬を選ぶと思いますか?っていう予測ランキングをやってたりしてます。
あなたはどれだと思いますか?
オバマ家の仔犬
ちなみに今のところの結果を見ると大差で「雑種」です。
オバマのイメージとしてはブランド犬ではないですよね・・・
でも子供たちが選ぶからこればっかりは予測不可能だとも思います。

まあどうでもいいことだ。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-07 19:01
a0087957_18402235.jpg

引き続きオバマ旋風に煽られた日記・・・

言い訳じゃないんですけどね。
なんせテレビを付けても(うちで見てるのはイタリアRAI系列とBBC)、旦那から電話が来てもメールが来ても寝ても覚めてもオバマのことばかりなので、今現在私の脳味噌はオバマ色に染まっています。イタリア語で言うなら「Obamizzata」って感じです。

旦那にいたっても近所にオバマが寝てると思うと気が気じゃなくなったらしくて、朝目覚めてすぐにオバマの家に様子見に行ってきたそうです。
下が今朝のオバマ邸。ようやるわ・・・

a0087957_1841218.jpg


それにしても、イタリアで学生をしていたころ、ソビエト崩壊後の貧窮に打ちひしがれていたキューバへ行ってサトウキビ狩りをしていたアンチアメリカ一色だった自分の事を思い起こすと、こんなにアメリカ大統領選のことで頭をいっぱいにしている今が信じられない気分ですが、それくらい今回の出来事は衝撃的で、思いがけない高揚感を齎してくれています。
オバマがやっぱりポジディヴな意味でのボーダーレス性をかもし出してくれてるせいでしょうかね。
凝ってはすぐに飽きる私の性質上またすぐに落ち着くんだとは思いますけど、とりあえず昨日は夜中までかかって新大統領バラク・オバマのカリスマ性の根拠を知るため、彼の歴史を追跡してしまいました。

オバマのお父さんとお母さん。
a0087957_1841275.jpg

お父さんはケニア人でスカーラーシップの奨学金でハワイに留学中、カンサス州出身のアイリッシュ系のお母さんとであって、計算してみるとできちゃった結婚をしたみたいです。
2年後に一緒に暮らすのをやめて4年後に離婚、この大変変わり者で偏屈なお父さんはケニアに帰ってしまい、ケニアの経済省などでお仕事をしていたみたいです。
で、1982年に交通事故で亡くなる前にバラクが10歳の時に一度再会しただけだそうです。
晩年はアルコールの飲みすぎで体をすっかり壊していたとか。

お母さんはといえば、インドネシア人の男性と再婚。
バラクを連れてジャカルタに移住、娘のマヤを出産。
a0087957_1842385.jpg

そこでバラックは10歳まで過ごし、その後はハワイに暮らす母方の祖父母に引き取られてハワイの有名私立学校で高校までを過ごします。お母さんも結局このインドネシア人と別れてハワイに戻り、ハワイ大学で文化人類学のPhdを取得。
ケニアの夫にインドネシアの夫、エキゾチックな人に惚れるアヴァンギャルドな精神性の持ち主だったんじゃないかって気がしますね。
でもこのお母さんも卵巣癌で1995年に亡くなってます。

両親のイメージが膨らんできたあたりで、かなりバラクの人となりが自分の中で具体的になってきました。お母さんが文化人類学やってるってのはでかいな。自分の血にケニアが流れて、しかもムスリムの名前(バラク・フセイン・オバマ)で、でもってジャカルタで暮らして、でハワイ、なんてやってると国境っていうみみっちい観念もふっ飛びやすくなりますね。

バラクはそしてNYの名門コロンビア大学に進みましたが、学生時代はハシュシュもコカもやったし、アルコールも飲みまくったんだそうです。
こういう部分なんですよ、要は。惹かれるのは。歴代大統領で赤裸々にこんな事語れた人いただろうか!?
エリートで、リベラルで、ちょいと悪戯もやってみると。
カリスマ性育ちまくりだ。
このじいちゃんばあちゃんと一緒に写ってる写真なんて、ジャクソンファイブみたいじゃないですか。
a0087957_18423387.jpg



まあ、そのあとはシカゴにいったりハーバード行ったりシカゴに戻ったり、そこで今の奥様にあって熱烈にアタックして結婚したり。かわいいお嬢さん2人が生まれたり。

昨日の勝利演説で自分の周辺にいる人に向けてそれぞれこんなことを告げたらしいですよ。

I would not be standing here tonight without the unyielding support of my best friend for the last 16 years ... the rock of our family, the love of my life, the nation's next first lady ... Michelle Obama.
「今晩彼女のサポートなくしてわたしはここにいなかっただろう。16年来の友人であり、家族の岩(礎)であり、わたしの生涯の愛であり、次期のファーストレディ、ミシェル・オバマ」

で、いいなと思ったのが子供たちへのこの言葉。
Sasha and Malia ... I love you both more than you can imagine. And you have earned the new puppy that's coming with us ...to the new White House.
「サシャとマリア、ぼくは君たちが想像している以上に君たちを愛しているよ。新しい仔犬と(子供たちがずっと欲しがっていた)一緒にホワイトハウスへ行こう!」

この一緒のホワイトハウスへ行こう!ってあたりが、「国民の人たちが選んでくれたのでその期待を全うしに行くから、一緒にそばにいて見守ってておくれ」っていう、未来への前向きな挑みが感じられて唸らされました。
a0087957_18431778.jpg

(↑ 紐の先にいるであろう仔犬に暖かい視線を投げかける次女に焦るオバマの図)

そうなんだよ、結局保守的なオヤジ臭さや、ヘンな信念や自己過信や奢りが感じられないところが爽やかなんだなあ。


もっと書きたいことあるんですけど、ちょっとそろそろ仕事しないとマジヤバいのでとりあえずこの辺で。

a0087957_18451169.jpg

オバマのせいで生活のリズムが乱れまくりよ。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-06 18:47
a0087957_1755632.jpg


というわけで、シカゴの旦那はイタリアの地元新聞社から記事の依頼を受けていたこともあり、オバマの勝利演説聞きに行って死ぬほど疲れて帰ってきたようですが、現場はこんな様子だったみたいです。

a0087957_17563699.jpg


集まる人たちの様子を見てるとまるで野外ロックコンサート?って雰囲気です。
こんなに若者やアフリカ系の人が大統領選挙に積極的になったことって今までにもそんなに無いのではないでしょうか・・・

a0087957_17565875.jpg


よかったですねえ、わたしまで貰い泣きしてしまいそうな写真だ。
こういう写真を見ると皆のオバマに掛ける期待が必死なものであることが痛感できます。

まあ何はともあれ、9月の金融恐慌の煽りも大きく影響してでの結果とも思えますが、大統領が40代というのは素晴らしい若さです。
どんどん具体的な、そして間違いのない改革を実践してっていただきたいです。

それにしてもブッシュ爺の政権が終わって(来年の1月までですが)ほんっとによかったです・・・ 
も、ほんっとに長すぎた8年でした。
[PR]
by dersuebeppi | 2008-11-05 18:00