2016年 06月 14日 ( 1 )

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来期からのNHKイタリア語講座では月に一度わたくしの「イタリア美術案内」コーナーが儲けられる予定です。
そして今まさのその収録をしている最中ですが、早朝の誰もいない美術館を独占できるという至福。 
毎度イタリア美術関係の取材が入ると最もうれしいことの1つです。

ラファエロの描いたインギラーミの肖像の前で熱弁を振るうわたくし

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何度見ても思いますが、女性への敬いや愛情を持った絵描きの描く聖母の表情というものはやはりぜんぜん違うのでありました

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そしてそういう表情の女性を描ける画家は女性にもモテるのでありました(漫画界もそうかもしません)。

こちらは助平坊主画家フィリッポ・リッピの描いた妻モデルの聖母子像、

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私の新書「偏愛ルネサンス論」でも彼についてはこってり記述しておりますが、パターン化された聖母子を美人画に変化させたという意味ではこの人はルネサンスにとって絶対外せない重要人物です。
自分の息子であるフィリッピーノをモデルとした幼子キリストの仕草も、赤ちゃんとしてはそんなに可愛い!って感じではありませんが、おすまししているお母さんに「だっこ、だっこ」という微かな甘えの仕草が、赤ちゃんの行動をよく知っている、つまり家族に対する彼の愛情が伝わってくるようでほんとにいいですね。
こちらを振り向いている天使のにやりとした顔もユーモラスで可愛い。


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こんな微笑ましくて美しくて綺麗な聖母子像なら家に飾りたい、と誰しもが思うでしょう。
そういえば、上のラファエロの美人かわいい聖母も、我が家にレプリカが飾ってありましたが。

ちなみに只今芸術新潮で連載中の『Gli Artigiani』でも今丁度リッピの事を取り上げております
(次号のチラ見せ)

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その他レオナルドやらヴァザーリやら、まあ全6回のシリーズになりますのでぜひともご覧下さい(とはいえ放送はまだ先の話ですけども)
あ、それとテキストの方でもエッセイの連載をする予定ですのでそちらも是非!

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by dersuebeppi | 2016-06-14 17:42

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