生きるということは・・・

ご無沙汰しております。

一番最後に投稿をした日からずいぶん経ってしまいましたが、その間、本当にいろんな事がありました。
どこにいたのか、そして何をしていたかについての詳細はまた後日、時間と心にゆとりが出来たときにでもぜひ書き込んでみたいと思います。

とりあえず来年から移り住むシカゴの下見も済みました。
東北の秘湯を訪れて湯治の取材も実施しましたし、伊豆・伊東温泉でのとんでもない体験取材も経て、現在私はシカゴから日本へ来た旦那と沖縄の古びた民家におります。
ここで夏の残りの日々を過ごしてまたリスボンへ戻ります。

・・・

さて、ここに書くべきかどうかかなり迷ったのですが、自分を納得させる手段も尽きてきたのであえてお伝えさせていただきますが・・・

私の愛猫ゴルムが事故で亡くなりました。

あまりの唐突な出来事で、いまだに心臓が皮を剥がされたみたいに震えている感じです。
猫ごときでおかしいかもしれませんが、それで会えるのならと後追いすらしたい衝動にも駆られました。
今も大きなものを損失してしまった揺れる自分の精神のバランスを取るのに想像以上の苦心をしております。

シリアのゴミ箱で見つけたときは手のひらに乗る大きさで、その時から今までの6年間、本当に彼の存在に救われ、励まされ、癒されながら過ごしてきました。原稿用紙の傍らに幸せそうな顔でたたずむ彼に向かって何度となく生まれてきてくれてありがとうと連呼して過ごしてきました。

なので、このような突然の別れでも思い残すことはありませんし、猫にとっての死はきっと人間のよりももっとスムーズでナチュラルで当たり前のものだろうから、こんな動揺も彼が見ていたら不思議だと思うのかもしれません。だからなるべく早く立ち直ろうと頑張る自分がいるのですが・・・うまくいかないもんですね。

どれくらいの時間がかかるのかはわかりませんが、今は悲しみやせつなさに身をゆだねるしかないのだと諦めています。

愛する誰かと、何かと暮らすということは、最初からこのようなハードルがセットになってるんですよね。

苦しいけど、じゃあ最初からゴルムに会っていなければ良かったのかといわれれば、そんなことは絶対にありません。
与えてもらったものの大きさは図りしれないわけですから。
こんな大きな悲しみがセットであっても、私は彼と一緒に居たかったに決まってるし、居られて良かったです。

ゴルムという猫の居た私の人生、貴重です。

この大切な思い出を胸に長生きしようと真っ青な空を見つめながら思う今日の私でした・・・
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by dersuebeppi | 2009-08-03 18:59

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