便利なものは無くてもいいもの

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原稿の締め切りだの来年の渡米の準備に伴ういろいろと面倒な問題の処理など、リスボンのさわやかな青空に反比例した生活が続いております・・・
はあ、疲れた。

そんな日々の最近のできごと。

日本から持ってきた、特大キャベツスライサー。
これを手にしたとき、うわあ、もし間違って自分の指も一緒にスライスしてしまったら相当痛いだろうなあ、と条件反射的にシュミレーションしたわたくしでした。

えっと、今日で事故後4日目になりますね。
ベッピがシカゴに帰る前の日だったかしら。

アメリカでダンキンドーナッツしか食ってない彼にとりあえずトンカツでもたらふく食べてってもらおうと思い立ち、早速キャベツのスライスをこのギロチン型の便利器具で作り始めたわたくし。

あまりにも細い美しい千切りがいともかんたんに出来るを見て、何やらそこにちょっとした開放感のような、悦楽のような、なんとも言えぬ心地よさを感じてしまい、つい必要以上にスライス続行。
たくさん作っておけば、まあ後でも食べられるしね!なんて思いながら。

うわあ、便利だわあ~、人間の知恵ってたいしたものだわあ~、と便利品としては到底新しいとは言いがたいこのスライサーのしゅっしゅっという感覚に酔いしれていると、突如妙な感覚が指先に。

そう、今まで空気に触れたことの無い肉がはじめて外気に接して産声を上げたような・・・(むちゃくちゃな形容だ)

一瞬何が起こったのかわからなかったのですが、よく見ると右手のキャベツを持っていた右手薬指の先端が平べったくなっています。指の先端って丸いじゃないですか、あれが台形になっていたわけです。

一応このスライサーにはスライスする野菜に当てるプラスチックが付いていて、指の事故は避けられるようになっているのですが、私はいつものことですが、そんな道具のことなど無視してスライスしてたんですね。だめですよね、ほんと。

指が切れた程度なら、まあいづれくっつくだろう、って思えるのですけど、今回のこの傷口に関してはさすがの私の脳みそもなかなか「まあいづれくっつくから」という楽観的な思い込みを消化できず、そのうち情報処理能力が狂ってきてそんな思い込みはたちまち吐き気と眩暈にとって変わられました。
噴出する血の量もちょっと今までになかったかんじ。
どんなにティッシュをあてても真っ赤になります。
「指をつめるってのはこういう感じなのかしら!?」などという思いが頭に浮かびます。

でも、これをベッピに見せたらまた私のそそっかしさを非難されるんだ、と思ってひたすら自分ひとりのちからで何とかしようとするものの、やはり黙っていられなくなって「指切っちゃった」と告白。

見せてみろといわれて恐る恐る傷口を見せると、瞬時に「うわっ、これ病院だよ、病院!!」という案の定の対応。

まあ、それからは・・・

救急病院ってほどでもなかろうと旦那を説得し、しかし近所の病院へ行ったら2時間も待たされ、血もすっかり止まったところでやっと診察。「まあ、いづれ新しい皮膚が出てくるからそれまでの辛抱ね」と一応応急処置をされて帰ってきました。今はもう、痛みもだいぶ和らぎましたが。

右手のペンを持たない薬指でも怪我をするとなんかこう筆圧がうまく分散されず、なかなか絵が書きにくくなるということを実感。締め切り前のこんなときに・・・・
すべてはトンカツを作ろうと思い立ったせいだ・・・

スライサーですが、せっかく持ってきたのでまだ使おうとは思いますけど、でもほんっとになんっていうか、まあ、便利なもの、車もそうですけど、危険と隣り合わせな代物が多いですよね。そそっかしいひとは特にね。
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by dersuebeppi | 2008-09-16 16:55