陶器のドアノブ

リスボンの本日の気温は25度。
ちょっと気分転換しにいつもの行き着けの浜へ出向こうと思ったら、今日はリスボンマラソンでテージョ川に掛けられた橋が通行禁止。
仕方なく急遽行き先を変更し、最西端のロカ岬のそばの浜へ。

そこで握り飯とパニーノを食し、寝そべって漫画を読んで帰宅。
(読んだ漫画は松田洋子の「文化住宅の初子」、これは映画になったそうです!見たい!!松田さんのブログ:松田洋子
a0087957_2171825.jpg

青い空と青い大西洋、すでに水着姿のポルトガル人(いくらなんでも気が早すぎ)を横目に読み込む松田さんの世界の組み合わせは大変抽象的でありながらも、なんとも心にしみる。
たぶんここんところ私は春ボケと疲れが重なって結構参ってたから、初子が改めて染み入るんだろうな・・・・

疲労感の表れとして3日前こんなことがありました。
家の男衆が出払ったのでその間に掃除を始めたわたくし。いつものように全身の力をみなぎらせて掃除機を駆使していたわけですが、我々の寝室のドアノブを握った瞬間、陶器で出来たそのドアノブが「グシャバリッ」と音を立てて粉々に粉砕。
ふとみると、ドアノブを握りつぶした私の左手が血まみれに。
さらによく見ると、親指の付け根に魚のエラみたいなものが。
さらにさらによく見ると、粉砕した投機のかけらが突き刺さっている様子。
a0087957_2182612.jpg

全身から力が抜けました。
だって、ニクが見えたんですもの。
なんだか黄色い粒粒みたな、なんだかわからないけど、よく豚肉なんかで見かけるような断層が見えたんですもの。
a0087957_2184740.jpg


しかし家には誰もいないので、「うおおおっ」と大声を上げる気にもならず、ただ黙ってしゃがんでしばらく考え込んでから、インターネットで『切り傷の処置』を調べました。
下手に消毒してはいけないそうです。ただひたすら水で流し洗うこと、と出ていたのでまずそうやって水で洗浄。でも血が止まらない。
やばい、これはもしかして病院で縫ってもらったりしなけりゃいけない傷なのか?
いや、でも縫うってのは要するに傷が動いてくっつかなくなるのを防止させるための手段でしかないはずだ。ならばこうやって押さえ続けてればくっつくだろう!
などと問答しながらトイレットペーパーで血を吸い取り続けました。
結果血は止まり、絆創膏で処置。
自分をこんなに丁重に扱ったことが、かつて今まであったでしょうか。
a0087957_2194847.jpg


しばらくして帰ってきた男衆に壊れたドアノブと私のエラ傷を見せてあげたら吐き気を催していました。男って痛みに弱いっていうけど、ダメね。

3日経って今日は傷がめでたくくっついています。人間の体の再生力って凄いもんですね。
[PR]
by dersuebeppi | 2007-03-19 02:23

漫画家ヤマザキマリのブログ。連絡先等はプロフィール欄をご覧下さい


by Thermari
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30