カーニバルの休日

只今ブラジルのリオやサルバドール等では盛大で熱いカーニバルが開催中です。ブラジルだけではなく、世界の様々なキリスト教の国々で今週の「灰の水曜日」までドンちゃん騒ぎが繰り広げられますが、ここポルトガルでもあっちこっちの町でカーニバル騒ぎをやっております。だから子供の学校も水曜までお休みです。
かさねて昨日の日曜は雨続きの不安定だった天候が一旦落ち着いたかのような青空が広がっていたので、衝動的にまた南方面へドライブへ行くことに決めました(ずっと風邪引いててストレスもたまってたし、息抜きってことで)。

目指すは前に一度行って結構気に入ってた古代ローマ住居跡のあるAlgarve地方のVidigueiraという田舎町(ここは大航海時代にインド航路を発見したVasco da Gamaの出身地でもある)。
ポルトガルは古代ローマ帝国時には最西端の属州だったわけですが、探してみるとこの国にも当時の遺跡がかなり残っています。
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で、ここのVidigueiraってとこはイタリアのガイドブックに出ていたので以前一度だけ訪れてみた場所だったんですけど、古代ローマ崩壊後も修道院として用いられていた為に保存状態がよく、当時の家屋の構造がかなり詳細まで観察できて満足できます。それと、あんまり知られていないせいか、いつも誰もいないのが素晴らしい。今回も私たち三人だけ。
しかも辺りはもうすっかり春の兆し。
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周辺には羊も放牧されてます(黒い羊かわいかった!)
現在ここにはマリアちゃんというニャンこ嬢が御住まいで、家屋の中に踏み込んですぐ「ニャオ~ン」と奥から出ていらっしゃいました。
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そして私たちに先導して歩いて下さり、最後には日当たりの良きところでごろりと気持ちよさ気にお倒れになられて、そこで我々を見送ってくださいました。
これはこの辺一帯を領地としていた金持ちの地主さん宅の浴場跡と暖房装置です。
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個人宅でこんな小カラカラ浴場みたいな設備があるなんて凄いもんです。
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紀元後120年ごろに出来たんだそうです。ローマ帝国の瀟洒な様子がこんな僻地のヴィラからでさえ感じられるなんて、その規模たるや、全く壮大なもんですよ。

で、帰ろうとしたら受付の叔母さんが
「あら、調度これから町中でカーニバルのパレートあるから見ていきなさいよ!」と言うので、せっかくだから見ていくことにしました。ポルトガルのド田舎町のカーニバル。
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面白かったです。山車はトレーラー。農家のオッサン、若者総出で、全く何の調和も統一感もないめちゃくちゃなパレードでしたが、いい味出してました。
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さすが、アグリカルチャーな土地に暮らしていなければわからないような「糞転がし」という、馬糞や牛糞を丸める虫に扮装して楽しげな若者やら、女装のごっついオヤジやら、リオのカーニバルもいいけど、こういう緩くて弛んだやつも癒されていいなあ、と思いました。
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古代ローマと田舎のカーニバル、物凄く抽象的な組み合わせですが、有意義な休日でした。
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by dersuebeppi | 2007-02-19 19:59

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