Marisa Monte: マリーザ・モンチという人

私のブラジル音楽好きは小学校の時からです。
正しくは、ブラジル・キューバ音楽と言っておきましょうか。当時FMで毎日曜日にやっていた「中南米の音楽」ってのは欠かさずチェックしてましたよ。
小学校3年の時の学芸会でキューバの名曲「南京豆売り」をやることになり、私の担当楽器はマラカス。たったひとり、体育館のステージの一番高いところに立って、マラカスを振ったこの時からです。イベリア半島とアフリカの合体した音楽が自分を一番心地よくする要素を持ったものだと知ったのは。

まあ、とにかくそんなわけで通算30年ほど絶え間なくブラジル・キューバ音楽は聴き続けてるんですけど。

数あるお気に入りのミュージシャンの中でも、音楽だけでなく、その人となりというか、その様子というか、その雰囲気というか、そういったもの全てをひっくるめて私がデビュー時から入れ込んでいるのがMarisa Monteというブラジルの歌手でございます。
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年齢も同じということもありますが、彼女のバイタリティーというか、創作意欲というか、自分の仕事に怯みを感じそうになった時にこの人の事を思い出すと「よっしゃあ」と自分を奮い起こす力が漲ります。不思議です。

ざっとプロフィール:
リオのアッパーミドルのお育ち。
お父さんはリオのトップサンバスクール「ポルテーラ」でずっと理事をしてた人だそうで、生まれてからまあ、音楽に密接した暮らしをしてきたそうですよ。
14歳から声楽の勉強を始めて19歳でイタリア・ローマへ留学しますが、ブラジルが恋しくて10ヶ月後に帰国、そこから彼女のブラジルにおける(そして世界における)歌姫キャリアが始動するんですが・・・
1987年にデビューしてから今現在までに売れた彼女のアルバム数は900万枚。
凄いです。
途中から自分で作詞作曲も手がけるようになり、いつの間にやらギターも弾いて歌うようになり、プロデュースもするようになり、その開拓精神たるや目を見張るばかり。
(今年の5月には東京・名古屋でコンサートもあるらしい)
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彼女は自分のプライベートのことを「私の生活なんて何も面白いことなんかないわよ。取り上げるなら音楽のことにして」と振り切ってメディアなどに干渉されるのを凄く嫌いますが、まあそれでも実質いろいろな恋愛が彼女の中を通り過ぎて行き、最終的に2002年だか3年だがに自分より14歳年下の若者と結婚して子供を生みました。
(まあ、いろいろある中でもここが一番私的に彼女に親近感を感じる部分なのかも・・。一回り以上違う年下夫を持つと生じるちょっとした悩みなんかもきっと同じなんだろうな、などと思ってしまいますよ。ま、いろいろね)
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このブログを立ち上げて直ぐくらいにリスボンで行われた彼女のコンサートへ行った時のコメントを書いたのですが、うーん。声が、やっぱり素晴らしい。CDで聞く、その数倍良い。
この声は最初に聞いた時から衝撃的でしたが、つまりあまりに彩り豊かなので何度聞いてても飽きないのです。

妖艶さ。
少年のようなストイックさ。
熟成した落ち着き。
エスニック。
クラシック。
ジャズ。
これが全部混ぜ混ぜになって聞こえてくる。声の万華鏡みたいな感じがします。
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この人の審美眼と男をもたじろがせるパワー、そして女神が降臨したような引き寄せオーラ。
自分は歌う為に生まれてきたのだというゆるぎない確信に満ちた表情。
女である以前に生み出すことと表現することの使命を背負った人間。
「こんな凄い人をヨメに持ったら大変だよ。旦那さん影薄いけど、気の毒だな」
旦那がこんな発言をしましたが、そうかねえ。
こんなヨメを持てた旦那はラッキーじゃないかと私は思いますけどね。

日本に来たら、是非このお方を聞きに、そして見に行ってみてください。絶対にソンはありませんよ。(日本では5月29,30日に渋谷・オーチャードホールでコンサートあるみたいです。15年ぶりの来日だそうです)
Marisa Monte HP
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by dersuebeppi | 2007-01-12 06:33

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