イタリア便り 最終回はオラフ・ステープルドン

読売新聞でたまに連載していた「イタリア頼り」は今回で最終回です。

取り上げた本はイギリスのSF作家オラフ・ステープルドンの『シリウス』。人工知能を持ってしまった犬の話。

この本が発行されたのは1944年、第二次世界大戦のまっただ中です。日本では絶版になっておりますが、名著なので古本などで入手して是非読んでみてください。
代表作である「最後にして最初の人類 」も素晴らしいです。

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SF小説というものは、日本でも海外でも文学界においてはどちらかというと大衆文学にカテゴライズされる傾向がありますが、ステープルドンのような哲学も手がける作家の描く世界観は相当に深いし、視野も多元的だし、文章の上手さも相当だし、構成力も自然なのに抜かりがないし、まあいろんな側面で、言っちゃなんですけど、そんじょそこらの純文学よりも余程クオリティが高いと感じてしまうのでした。

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by dersuebeppi | 2017-03-12 13:51

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