プリニウス4巻そして完全ガイド間もなく発売!

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プリニウスの第4巻目が6月9日に発売になります。


表紙は紀元62年のカンパニア州大地震で崩壊したポンペイの街、帯は卜占師の婆様です。

日本でも4月に熊本で大地震が起ったばかりですが、プリニウスでも3巻末で発生した大地震がどれほどの規模のものであったのか、当時の人々の動揺や混乱の様子を描いております。


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イタリアも日本も火山国で日々地震の脅威と背中合わせ、いう共通点がありますが、ポンペイはウェスウィウスの噴火の前に、既にこのような大地震による大被害も被っていました。ですが噴火災害の影にかくれて、それがピックアップされることはあまりありません。

ただ、ポンペイの遺跡を訪れると「地震の復興途中だった」建造物や、地震以降に大きく普及したとされるレンガの耐震構造などが残っていて、それを見ると大きなダメージを受けても必至で立ち直ろうとしていた、当時の街のエネルギーをひしひしと感じさせられます。

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一方首都ローマでは、ネロの妻の座を狙うポッパエアの陰謀と彼女に向けられた怨恨、新興宗教であるキリスト教のあり方とユダヤ人達との関係性など、穏やかなでは無い日々の展開が繰り広げられます。

正直を言うと、この時代はあまりにも過剰にいろんな事があり過ぎて、考察、プロットの制作、作画作業なども含めると、毎回もっとたっぷり時間を掛けたいところではあるのですがそうもいきません。

毎度の『締め切り』というものが無ければ、ヘタをしたら私は考察の為に広げた本や資料にどっぷり嵌り込んで現実を忘れ去り、とりさんは作画の細かい描写や特撮効果的演出、時代考察の確認などに只管拘り続けてお互いの人生が終わってしまうかもしれません。
辛い言葉でしかない『締め切り』も、そう考えると、我々と現世を繋ぐ命綱とも言えるでしょう……

とにかくそれでもこうして毎回単行本にまとまると、トライアスロン競技を終えた後のような(やったことないですけども)安堵と達成感を実感できます。

そしてなんと!
今回は、面倒くさい古代の外国の地名やら人名が溢れるこの漫画をわかりやすく読み解く為のガイド本も同時発売されます。


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歴史年表やプリニウスゆかりの地域の写真入り説明もさることながら、対談では青柳正規氏、本村凌二氏という古代ローマ研究最強メンツ、そして歴史書も手がけられている博学実業家の出口治明氏、解説は夏目房之介氏と小野耕世氏に書いて頂きました。素晴らしい。
私が常に大尊敬し、著書の熱烈な読者でもあった憧れの方々にこのようにご協力頂いけた事は、一生分の運を使い果たしたくらいに本当に幸せな気持ちでございます。

プリニウスのみならず、これからイタリアへ旅をしようとお考えの方、旅は旅でも少し歴史的にマニアックなものにしたいとお考えの方、是非この機会にこちらの「プリニウス 完全ガイド」もお求め頂き、お役に立てて頂けたらと思います。
もちろん、このガイドブックを片手に第一巻から改めて読み直して頂ければ、長きに渡る古代ローマ時代においても特に濃かったあの時代を生々しく実感していただけると思います。

6月9日発売です!

それと、ツイッターのプリニウスアカウント、ヤマザキマリの個人名でのアカウントは消してしまいましたが、こちらはたまに利用することにしましたので、宜しかったらフォローをお願い致します。


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by dersuebeppi | 2016-06-02 16:55

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