テルマエⅣ巻のヒロイン

若い子を描くのが苦手で気が乗らないし(小学生くらいまでは好き)、現代日本の若い子と接点があまりない事もあって、もし自分一人でテルマエを描き進めていたとしたら、絶対出て来なかったⅣ巻の登場人物、さつき。
私だったら、もし同じ立場の登場人物を出すなら、絶対におっさん大学教授か、ローマ人の物語を愛読する爺さんとかにしてしまっていたでしょう。

実はこの天才温泉芸者には、奥村編集長の熱い思い入れがたっぷり盛り込まれているのでした。
2年ほど前。
テルマエ・ロマエが何気に定期連載になると決まった時点でのこと。連載になるならヒロインを出そうと奥村編集長から提案を受けたわたくし。
テルマエにはヒロインというか、若い女子を出すというつもりは全く無かったので「え!?」となるも、
「だってよ、ルシウス、苦労ばっかりで可哀想やで?」という彼のルシウスへの思いやり・・・(?)
まあ、そうですよね。
奥さんに逃げられて辛い思いをして、何度もタイムトリップして、そのくせ毎回中高年か輩としか出会わないで帰って来るっていうのもね・・・

しかし、ただ若くて美人なだけではいけない。
古代ローマ狂という変人の側面も持っている、
「温泉芸者」。

編集長の頭の中では一体どんな女性がイメージされているのか!?
うーん・・・わからん。
伊豆まで温泉芸者を体を張って体験しにもいったが・・・うーん・・・
しばし考え込んだ挙句・・・

結果的にさつきのモデルはうちの旦那になってしまいました。

昨日、届いたばかりのⅣ巻を「内容を説明してくれ」というので、焦りながらパラパラと彼の前で捲って済ませようとした私ですが、やはりさつきの部屋の描写のページで「ちょっと待って!!」と指を挟まれ「・・・ふーん・・」と怪訝な顔になってその描写を見つめる旦那。
それから諦めたように、すたすたと自分の部屋に戻って行ってしまいました。
気付かれた。ははは・・・

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ところで、上戸彩さんが映画で演じられるヒロインはさつきではありません、念の為!
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by dersuebeppi | 2011-12-22 23:01

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