ブラジル

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年末年始、特にクリスマスはラテン系家族は家族で過ごすという強い意識を持っていますが、イタリアの夫の家族は今年も息子が帰ってこなかったのでさぞかし癪に障ったことでありましょう。
私だって正月は日本で紅白見て餅喰って過ごせるもんなら過ごしたかったですけど。
でもブラジルの引力はそれよりも強かったのです。

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年末だったので、地元の人にも「大したライブやコンサートはやってないかもしれんね」と言われていたのですが、ある日新聞をぱらぱらとめくっていたら、「Epoca de Ouro」と言う文字が飛び込んできました。これはブラジル音楽の部類で「ショーロ」というのがあるのですが、(えーっと、サンバやボサノバの原型になった19世紀から存在する伝統的な、ポルトガル色の若干濃い音楽)そのショーロの大御所グループなのでした。このグループを率いるタンバリン(バンデイロという)パートの爺さんジョルジーニョ・ド・パンデイロは80歳になるんだそうで、生誕80年記念的なライブが開催されるということ。
これは行かねばまずい!と奮い立っていたら地元の音楽関係の友達より「あんた興味あると思って予約しておいた」と電話。なんて気の利く友達でありましょう。

あー、すばらしい。おっさんとじいさんたちのライブ。感無量。
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右端がジョルジーニョさん、となりのカバキーニョ(ウクレレみたいな)弾いているのがその息子。
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飛び入りゲストも何人かあり。そのうちの一人パウロ・マルケスさんという歌手は今年で83歳だそうですが、信じられない声量の色気有る歌声に惚れ惚れ。
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心洗われました。演奏者と聴衆の距離感が取り払われた生々しいライブ自体も素晴らしかったです。

毎日人と会ってしゃべる事ばっかりに忙しい中、リオの出汁の利いたコンサートに行けて満足でございました。
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この素敵な階段はライブの後にメシを食べに行ったラパ地区にあります。上で傘さして立ってるのは息子です。

それから私は夫と息子をイグアスの滝へ連れて行きました。
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イグアスの滝ってのは世界遺産にもなっている、かつてアメリカのルーズベルト大統領が夫妻で訪れた際に夫人に「かわいそうな私のナイアガラよ」と言わせしめた瀑布。
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私は前にも来ているのですが、どうしても夫と息子に見せたくてまた戻ってきました。
たまにこうして太刀打ちならぬ自然のでっかい力というものに接しないとダメですね。ルーズベルト夫人じゃないけど。地球の力の中で人間ってのはほんっとに小さいもんなんだってしみじみ痛感させられるそんな場所です。
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ここのホテル、ポルトガル・コロニアル様式で気に入ってます。
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あー近かったらもっと来れるのになあ・・・
周りは大自然なんでいろんな生き物がおられます。こんなのとか。
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とまあ、そんな感じでブラジルの旅は「あっ!?」と言う間に終わったのでした。
シカゴに居る時の何倍もの体力と精神力を使ってきた気がするのにこの爽快感。
飛行機に長時間乗っているのはホンっとーーーに大っキライですけど、例えどんなに忙しくともたまにはこうやって遠くへいかねばいけないなと痛感した次第です。
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シカゴは只今-5度。朝7時。これからどっさりたまった仕事との格闘が始まります・・・

あ、そうそう。それと本屋さんでブラジルポルトガル語版に訳された漫画がどっさりあって興奮しました。思わず買ってしまった「刑務所の中」と「夕凪の街」。
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刑務所なんて、もう翻訳もバッチリでこの本を読み過ぎたせいでセリフを暗記している息子と二人で大笑いしました。いやあ~ なんか嬉しかったです。
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by dersuebeppi | 2011-01-03 21:59

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