a0087957_15563290.jpg


明日から六本木・森アーツギャラリーで開催される、ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」。

参加している日仏16名の作家のひとりとして私も作品を出展させて頂いておりますが、今回私が描いた作品にはセリフがありません。
その為か、メディア系の取材などでもこの作品の主旨についての説明を促される事が多いのですが、美術館を訪れて絵画や彫刻を見る時、人はその作品に対して具体的な説明を求める事はしません。
今回はルーブル美術館との拘わりも考慮して、あえて『言葉の無い絵画と接する様に読んでもらいたい漫画』を描いてみました。

開催前にイタリアへ帰ってしまった為、展示会場で全ての作家の方達の作品を見る事ができたわけではないのですが、会場の奥の方の壁に並べられた私の作品「美術館のパルミラ」は、何気にエンターテイメントからは逸れた、異質な雰囲気を放っているように思われました。

a0087957_15575195.jpg


漫画というツールを用いて叶う幻想世界の描写に、古い新しい関係なく、歴史的な記録を投影させたくなってしまう私の嗜好はここにも反映されていますが、今回の作品に盛り込まれている“歴史的記録”は、如何せん新しく、生々しいものかもしれません。
a0087957_15592522.jpg


様々なインタビューで今回のテーマになっているシリアを含む中東の問題やパルミラの遺跡についての質問をたくさん受けました。

a0087957_15582728.jpg

パルミラが嘗てはユーラシア大陸の西と東を結ぶ重要な隊商都市であり、そこを交差する様々な国の人種によって齎された多様な宗教や文化が、軋轢を起こす事無く毅然と共存しあえた、今の地球の荒んだ有様からしてみれば考えられないほど進化した視点を持った世界だった、というのはこの漫画で伝えたかったことの1つです。

でも、この作品における最大のテーマは“ルーブル美術館”です。


a0087957_161116.jpg


美術館とは、ありとあらゆる時代の、様々なバックグラウンドを抱えた作品が時空を超えて、毅然と展示されている場所であり、凶暴性の消失した過去の時間と今を生きる人間が静かに向き合うことのできる、究極的にデモクラティックな場だと私は思っています。

a0087957_161571.jpg


開催は明日7月22日〜9月25日まで。
ローソンではこのような作家別のチケットも販売されているそうです。ルーブルに思いを託すフランスと日本の作家陣の作品を斬新にコーディネートされた展示会場でゆっくりご覧下さい

a0087957_1623086.jpg


「ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜」
[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-21 16:11 | 漫画・仕事
a0087957_13552742.jpg

テロが頻発するようになってから空港では緊張感が自然と募るようになってしまった。いろんな国のハブ空港を使うと、セキュリティの微妙な差異などもなんとなく感じられる。
a0087957_13545590.jpg

フランクフルトでの5時間のトランジットはネームで費やし、ヘトヘトになって飛行機に乗ったら客室乗務員から素敵な表紙の雑誌を配られた(おっさんが読む為の雑誌)。

祝、ビキニ誕生70周年
モデルはうちの猫の名前にしたベレン・ロドリーゲスとその姉妹
a0087957_1355491.jpg


目だけの保養でもすこしだけ疲れが癒えました
a0087957_13563659.jpg


でもやっぱり疲れた… どこでもドアを・・・早く誰か開発して下さい……
[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-19 13:58
アナログ盤では私が4人を漫画にしております。

a0087957_1056898.jpg

a0087957_10563379.jpg


7月27日(水)発売!

スピッツ「醒めない」
[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-18 10:57 | 漫画・仕事
a0087957_1743858.jpg


明朝"「とと姉ちゃん」と、あの雑誌 "という番組で、母の家にある山積みの暮らしの手帖を前に、この雑誌が私達親子に与えた影響についてを語ります。
母リョウコも出ます。

[NHK総合]
2016年7月18日(月) 午前8:15~午前9:00(45分)
「とと姉ちゃん」と、あの雑誌
[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-17 17:05
「漫画」という表現方法を通して、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるために企画された“ルーブルNo.9"。

漫画家たちに、ルーヴル美術館をテーマに自由に作品を描いてもらうというこの企画には、フランスと日本の漫画家総勢16名が参加。
私の作品「美術館のパルミラ」も出展されます。

ですが開催日は日本に居ないので、昨日早速私の作品のみが設営された場所でテレビのインタビューを受けました(これは近日中のNHKおはよう日本で放送予定)。

a0087957_931992.jpg

a0087957_93438.jpg


考えてみたら、14歳で1人で一ヶ月間欧州を旅した時の最終目的地がルーブル美術館でした。
その時は、人だかりが凄かったモナリザやミロのビーナスよりも他の作品のほうに圧倒的に関心が向いてしまったのを覚えていますが、今回私が選んだパルミラの出土品コーナーは、ルーブル美術館の中でもほんの片隅に飾られた、多くの人が多分目にとめることもない展示物かもしれません。

昨日は来日されていたルーブルの文化制作局のファブリス・ドゥアール氏からも「タイムリーなテーマを選びましたね」と言われましたが、ルーブルがコンセプトである今回の展示会ではあっても、自分の中にずっと募ってきた、嘗て暮らしたシリアと、そしてパルミラという遺跡保存に尽くした考古学者への思いを作品に託してみました。


参加アーティストは以下のような方たちです。

Nicolas de Crécy
ニコラ・ド・クレシー
a0087957_8522275.jpg


Marc-Antoine Mathieu
マルク=アントワーヌ・マチュー
a0087957_8524857.jpg



Éric Liberge
エリック・リベルジュ
a0087957_8531355.jpg


Bernar Yslaire
ベルナール・イスレール
Jean-Claude Carriere
ジャン=クロード・カリエール
a0087957_8544853.jpg



Hirohiko Araki
荒木飛呂彦
a0087957_8551982.jpg


Christian Durieux
クリスティアン・デュリユー
a0087957_8554780.jpg


David Prudhomme
ダヴィド・プリュドム
a0087957_856589.jpg


Enki Bilal
エンキ・ビラル
a0087957_8563437.jpg


Étienne Davodeau
エティエンヌ・ダヴォドー
a0087957_8565692.jpg


Philippe Dupuy
フィリップ・デュピュイ
a0087957_8572079.jpg


Jirô Taniguchi
谷口ジロー
a0087957_8573976.jpg


Taiyo Matsumoto
松本大洋
a0087957_858750.jpg


Daisuke Igarashi
五十嵐大介
a0087957_8583345.jpg


Shinichi Sakamoto
坂本眞一
a0087957_8585587.jpg


Katsuya Terada
寺田克也
a0087957_8591491.jpg


Mari Yamazaki
ヤマザキマリ
a0087957_8593182.jpg




“No.9”とは何かということ、こういうことらしいです。

『ルーヴルが欲しがった9番目の芸術、「漫画」。
世界最高峰の美術の殿堂「ルーヴル美術館」――1793年の開館以来、200年以上の長い歴史を持つルーヴル美術館が21世紀、「漫画」にその扉を開きました。フランス語圏には古くから独自に発展してきた「バンド・デシネ(BD)」という漫画文化があり、大衆的な作品がある一方で、絵画のような複雑 で技巧に富んだ作品も多く、子供から大人まで鑑賞して楽しめる側面を持っています。
そうした特徴から、フランスで漫画は「第9の芸術」とされ、近年では評論や研究の対象となっています。
「ルーヴル美術館BDプロジェクト」は、「漫画」という表現方法を通して、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるために企画されました。

プロジェクトはさらなる進化を遂げ、この度、フランスと同様、独自の漫画文化を発展させてきた日本で、展覧会が開催されることになりました。エキサイティングな演出と共に数百点に及ぶ原画や資料を一挙公開。本展のために新たに、有名日本人漫画家たちが作品を描き下ろします。ルーヴルと漫画家たちの華麗なるコラボレーションを、どうぞご堪能ください。
※フランスにおける芸術の序列。第1から8までは順に「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」とされる』

【日程】
2016年7月22日(金)~9月25日(日)
【会場】
森アーツセンターギャラリー

詳細はこちら
ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」

只今発売中の「MOE」(白水社)にも私のインタビューが載っております。
a0087957_9412582.jpg

a0087957_9414768.jpg



素晴らしい作品ばかりなのでこの機会に是非お出かけ下さい!
[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-17 09:06 | 漫画・仕事
京都での風呂ライブの後は、イトケンの双子の兄に連れられて(イトケンは京都がホーム)写真家・甲斐扶佐義さんのバー「八文字屋」へ。
そこに堆積している物質も空気も全て時空の澱になっているような濃い空間。

a0087957_19333797.jpg

甲斐さんとイトケン兄

a0087957_19343311.jpg

イトケンととり・みき

a0087957_19351740.jpg

a0087957_19353434.jpg



しなしなの枝豆を出されるがイトケン兄に「手をつけるかどうかはあなたの勇気次第」と言われ、そのままテーブルのオブジェと化す。
a0087957_1936522.jpg


a0087957_19362295.jpg


a0087957_19364566.jpg



最後の一冊というシミだらけでボロボロの「辻うらあそび」。良い写真が満載で思わず三千円だけど買ってしまった…

a0087957_1937897.jpg

a0087957_19372082.jpg

[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-16 19:38
a0087957_19164486.jpg

去る7月14日、京都の梅の湯で「とりマリ」のライブが行われました。
客席(?)の皆さんとの距離も近く、アットホーム感満載で、お湯こそ張られてはいませんでしたが、終わった後は疑似風呂上がり感が。
先日亡くなられた永六輔さんへのオマージュもかねて「いい湯だな」ボサノヴァバージョンも初お披露目。
今度はお湯を張った状態でやってみたいもんだ……

当日お越し下さった皆様本当にありがとうございました。
企画して下さったベースのイトケン、相変わらず素晴らしいアコーデオンで酔わせて下さったみっちゃんもお疲れさまでございました。

a0087957_1917259.jpg

a0087957_19171832.jpg
a0087957_19173120.jpg

[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-16 19:28 | 漫画・仕事
更新されました:
ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記
第86回  「“熱帯雨林の昆虫”のようでも、異性は意識しない男性たち」

ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記

a0087957_10382953.jpg

[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-13 10:38 | WEBエッセイ
7月16日、このようなタイトルで60分程おしゃべりを致します。
日伊協会のイベント内での講演となります。
イタリアにご興味に有る方は是非。

[第5回]日伊文化交流 夏のフェスタ2016のご案内

a0087957_9221885.jpg

[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-07 09:23 | 漫画・仕事
更新されました:
ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記
第85回 「テロリズムの蔓延はどこまで続くか」

ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記

a0087957_17403962.jpg

[PR]
# by dersuebeppi | 2016-07-05 17:40 | WEBエッセイ